立民・泉健太代表 元モー娘。市井紗耶香の参院当選辞退に「早くから意向を持ち続けていた」制度的問題を指摘
立憲民主党の泉健太代表(49)が19日、国会内での定例会見で、2019年参院選に旧立憲民主党から比例代表で立候補したアイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーでタレントの市井紗耶香(40)が繰り上げ当選を辞退する意向を示したことに「市井さんは早くからその意向を持ち続けていた、ということをうかがっていた」と明かした。
須藤元気氏が16日、衆院東京15区補選に立候補し、参院議員を自動失職した。須藤氏は同参院選比例代表で旧立民から立候補して当選しており、市井は次点。市井が繰り上げ当選するが、3日に自身のSNSで「「今回の当選については辞退することにいたしました」と表明した。
辞退理由について、市井は「令和4年1月、とりわけ子育てと選挙活動を両立していくことの厳しさを痛感し、こころやからだの健康面をケアしていくことの大切さも気付かされ、第26回参議院議員通常選挙立憲民主党公認候補として出馬することを辞退した経験があり」とつづった。
泉氏は「(立民)党内でも声が出ていて、他党からも声が出るんじゃないかと思うんですが、制度的な問題」と指摘。「選挙のタイミングで名簿に登載された時点から、生活環境が変わったり。選挙で一度結果が出た後で自分自身が名簿に登載され続けるのか、削除を申し出るのかという中、今の制度では存続政党がない場合、いくら本人の意思があってもできない」と説明した。
さらに「本人自身に、決定権がなければいけないのではないか。市井さんは本来、もっと早くから意思表明したかったし、今回一度当選資格を得てしまうということは、いろんな思いがあるんじゃないのかな。仕組みのあり方を、党派を超えて考えていただくことではないか」と胸中を察した。
比例名簿の次々点で、“おっくん”の愛称でアカペラグループ・RAG FAIRのメンバーとして活躍していた奥村政佳氏(46)が繰り上げ当選する見込みだ。
泉氏は「市井さんは今回、子育てもある、お仕事もあるということで、ご自身の判断をされている。その次の奥村さんについては、子育て支援にも一生懸命。自らの仕事としても保育関係、一生懸命お仕事をしてきた方。若手としても期待している」と評した。
(よろず~ニュース・杉田 康人)