コロナワクチン接種推進で国がYouTuber起用、3200万円支出認める 参政党・神谷代表が動画9本特定「もっとある」
参政党の神谷宗幣代表(46)が24日、国会内での定例会見で、内閣府が新型コロナワクチンの接種推進のため、ユーチューバーを起用した動画9本を作成し約3200万円の支出をしたことに触れ「任意でやっているのと政府に頼まれてやっているのとでは、まったく我々も受け止め方を変えないといけない」として、引き続き追及するとした。
神谷氏は23日の参院財政金融委員会で「政府がユーチューバーに費用を払って依頼していたのかという指摘があったので、先日厚労省にお聞きしたら厚労省としては予算をかけた広報はしていないと。政府全体として、このような施策が行われてきた事実があるのか」と質問した。
内閣府大臣官房の政府広報室長が「新型コロナウイルスワクチンについて、ワクチンの特徴や接種の重要性など、正しい情報を知ってもらうために、ユーチューバー等を起用した動画9本を作成し、合計で約3200万円の支出をしたところでございます」と答弁した。
神谷氏は「厚労省じゃなくて、政府全体として出しているのがありませんかと聞き直したら『あります』ということで出てきた。金額と本数が少なかった。もっとあるんじゃないですか…ということはある。ワクチン推進のチラシ1枚で、製作費1000万円。動画を作るのに3200万円って少ないかなという風に思っている」と疑問視した。
答弁にあった動画9本について「どのユーチューバーさんだとかってのは僕の方から言わないが、9本ってどの動画ですかと聞いて教えてもらいました」と特定したことを明らかにした。
神谷氏は「それ以外にもあるんじゃないかっていうのを調べていかないといけないと思っている。やっぱりどこにどういう予算を使ったかというのは、今後の為にも大事」と強調した。
17日に、ワクチン接種後に死亡した人の遺族が、接種のリスクが十分に公表されず、被害が広がったとして国に対して賠償を求める集団訴訟を提起した。
訴状では、2021年6月24日に配信された人気ユーチューバー・はじめしゃちょー(31)と当時の河野太郎ワクチン担当相(61)の対談動画について書かれ、原告側は河野氏が「アメリカで2億回打ってるんですけど、ワクチンで死んでる人は1人もいない」と発言したことは「大臣による隠蔽」とした。
はじめしゃちょーは、X(旧ツイッター)で「広告案件ではないので費用は一切いただいておらず、動画の収益化も行なっておりません」と釈明している。
(よろず~ニュース・杉田 康人)