維新・馬場代表 東京15区補選の選挙妨害問題に「やっている方が権利があるという考え方は間違っている」

 日本維新の会の馬場伸幸代表(59)が25日、国会内での会見で、衆院東京15区補選(江東区、28日投開票)の各陣営が、一部の候補者、陣営による選挙妨害を指摘していることについて問われ「いろんな選挙妨害を受けても、やっている方が権利があるんだという考え方は、私は間違っていると思う。妨害する方に何か理屈があるかというようなことは、考え直していただく時期が来ている」と述べた。

 馬場氏は「安倍総理が選挙の応援に行った時に、あまりにひどいヤジを受けて、頭に来て『あんな人たちに負けたくないんです』ということを仰って、それが逆にかなり世論で批判を受けていました。国民や有権者をあんな人たちという言い方は、民主主義にもとるのではないかという論調だったと思います」と、2017年7月1日の東京都議選応援での当時の安倍晋三首相の発言を例えに引いた。

 2019年の参院選で、当時の安倍首相にヤジを飛ばした2人を警察が排除し、札幌地裁と高裁が違法と判断したことも念頭に置いた馬場氏は「安倍さんの警備がやや手薄になり、奈良でのああいう事件が起きたのではないか」と持論を展開した。

 2度の大阪都構想住民投票でも、さまざまな妨害を受けてきたと振り返った馬場氏は「その時もひどい。水をかけられたり、つばを吐きかけられたり、持っているビラを全部取られて目の前で破かれたりとか」と例に挙げた。

 馬場氏は「きちっと法規に則って、整然と選挙活動をしているわけですから。そこに妨害が来るということに対して、一般の方なのか候補者なのか、政党関係者なのか。そういうことを全部含んでも、妨害行為というのは認められない」と強調した。

 同党の音喜多駿政調会長(40)が、公職選挙法改正の原案をつくっているとして「出来上がり次第国会に提出して、各党に呼びかけて。各党共通の課題になっていると思いますから、各党と協議をした上で、成立目指してやっていきたい」と道筋を示した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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