BTSジミンのファン 所属事務所に怒りのトラックデモ実施 内紛騒動受け「アーティスト保護はどこへ?」

 BTSら擁するHYBE(ハイブ)と、その傘下レーベルアドア(ADOR)の代表で、NewJeansの生みの親・ミン・ヒジン代表との内紛が4月末に勃発、最近はBTSに関する7年前に起きた事件や、ある宗教団体との関連疑惑までが浮上している。この一連の出来事に、BTSの一部ファンが所属会社の対応に憤慨、団体抗議に乗り出した。

 BTSのジミンファンは2日より、週末を除く3日間でトラックデモを実施。HYBE本社と汝矣島(ヨイド)、放送局や媒体社前など、流動人口の多い場所を巡回するという。

 トラックには「自社株の心配、社内の派閥争い、バイラル作業、アーティスト保護はどこへ?」「役員同士の争いで、アーティストを盾にするバン・シヒョク氏、楽しいですか?」「誹謗中傷を告訴して、アーティストを保護しろという言葉に、いまさら何の意味があるのか」などの言葉が表示されている。

 ちなみに「楽しいですか?」というフレーズは、4月25日に行われたミン・ヒジン代表の記者会見で、ミン代表がバン・シヒョク議長と交わしたチャットトーク画面を公開した際、記述されていたもの。本来ならば、手を取りあって喜び合うはずのNewJeansの数々の快挙に対して、バン議長がミン代表へ放ったとされる一言だ。

 今回、トラックデモを行ったファン団体は「HYBEが最近、オーナーリスクによる悪材料と買い占めマーケティング、およびサイバー宗教関連疑惑を起こしながら、アーティストを盾に隠れている」と主張しながら、再契約に反対することを明かした。また、オンラインコミュニティーで流布されている、悪意あるうわさと名誉毀損に対して2次声明文を公開、アーティスト保護を再度要求した。

 ジミンのファン団体が、待遇改善を求めるデモは今回が初めてではない。2023年11月、SNS上の悪質コメント拡散に対し、処罰とアーティストの待遇改善を要求、HYBEの社屋前でトラックデモを行っている。

 BTSは最近、似非科学宗教団体との関連疑惑をはじめ、買い占めマーケティング、コンセプト盗用などの論争に巻き込まれ、HYBEは「全て事実ではない」と反論。虚偽事実の流布と、名誉を毀損した投稿をまとめ、該当作成者を捜査機関に訴えたことを発表した。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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