泉房穂氏、吉村知事の維新公約「0歳児から選挙権」に苦言「基本的な哲学が間違っている。愚かな選挙対策」
兵庫県明石市の前市長で弁護士の泉房穂氏が20日、自身のX(旧ツイッター)を更新。日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事が「0歳児からの選挙権」を党の公約に盛り込む方針を示したことに対し、「基本的な哲学が間違っている」と苦言を呈した。
吉村府知事が掲げた「0歳児からの選挙権」では、子どもが成人するまで親が選挙権を代理行使するという。そうなると、子どもが多いほど親の投票数が増えることになるため、選挙制度における「1票の不平等を招きかねない」と懸念する声も多い。
泉氏は「『ゼロ歳児の選挙権』には反対だ」と切り出し、「『成人するまでは親が選挙権を代理行使する』というが、“子ども”は“親”の持ち物じゃなく、“子ども”は“子ども”だ。反映させるべきは、親の声ではなく、子ども自身の声だ。」と強調した上で、「基本的な哲学が間違っている。愚かな選挙対策で、私は反対だ。」と見解を示した。
Xユーザーからの「では、義務教育後ではいかがですか?早くから政治に参加することは意義があると考えます」との問いかけに対し、泉氏は「15歳からの選挙権はありうると思っています。今の日本の法律でも、15歳になれば、親とは関係なく、自分の意思だけで遺言を作成できることになっています。ポイントは、親の意思ではなく、子ども本人の意思を大切にすることだと思っています。」と念を押した。
さらに、泉氏は連続投稿。「あくまでも一般論だが、」と断った上で、「庶民の味方の弁護士もいれば、サラ金業者の味方をして、庶民や子どもたちを泣かせてきた弁護士もいる。依頼者一人ひとりに誠実に向き合ってきた弁護士もいれば、平気で嘘をつく弁護士もいる。弁護士といっても様々で、弁護士出身の政治家といっても様々だ。一般論だが…」と意味深につづった。
(よろず~ニュース編集部)