R-1決勝進出の元アマ芸人どくさいスイッチ企画 ツチノコ発見ネタをツチノコ映画イベントで披露 

 未確認動物(UMA)のツチノコを題材とした一人コントで注目を集めた元アマチュア芸人・どくさいスイッチ企画が21日、東京・ポレポレ東中野で、ツチノコの正体に迫るドキュメンタリー映画「おらが村のツチノコ騒動記」のトークイベントに登場。3月に“ピン芸日本一”を決める「R-1グランプリ2024」において、史上初めてアマチュアとして進んだ決勝本番で繰り出したネタ「ツチノコ発見者の一生」を披露した。

 「あー!ツチノコだー!!」

 R-1決勝4位と大健闘し、お笑いファンには広く知られるネタを開始した、どくさいスイッチ企画。大阪在住の会社員として話題となったが、3月で退職し、フリーの芸人として今月16日に妻とともに関東に転居。都内でのライブ活動など、お笑い活動を本格化させた。

 ネタを終えると「思っていた20倍ウケました」と満足げ。「このイベントのために引っ越してきたみたいになっております」「今のネタがテレビに出たところ、ツチノコの仕事が決まるという…信じられないです」などと振り返った。次回のR-1出場を明言すると、会場からの温かい拍手に包まれた。

 一緒に登壇した今井友樹監督は「ダメ元でオファーを出したら、快く引き受けてくれました」と、どくさいスイッチに感謝した。映画は今井監督の故郷で、ツチノコ遭遇報告が多いことから、村を挙げて本気で捜索を続けていることで知られている岐阜県東白川村を起点に、日本全国に残るツチノコ伝承や目撃談を取材・検証し、その正体に迫るという内容。1979年生まれの今井監督は、10歳の頃に村の捜索イベントにも参加したが、故郷を離れてからツチノコの存在を信じる気持ちが冷めていったという。そんな心境が、9年間の取材で変化していく様子も描かれる。

 今井監督は壇上で「ツチノコ騒動の地で生まれ育った人間なので、皆さんとは違った、忸怩たる思いもありましたが、取材を通して変化していきました。皆さんにとってツチノコとは何なのか、様々な見方があると思います。楽しんでいただけたら幸いです」と語った。どくさいスイッチ企画は、畏怖されていた存在が、時代とともにUMAとして人気を集める点に触れ「日本でこんなに親しまれている(未確認)動物はいないと、改めて思いました」と感心した。

 イベント後半には、東白川村のキャラクター・つっちーが登場。ツチノコをモチーフとしたゆるキャラと記念撮影を行ったどくさいスイッチ企画は、今後のお笑い活動について問われると「マジで売れたい。応援よろしくお願いします。今ほぼ無職なので、仕事をいろいろ振っていただけるとありがたいです」と、生々しいお願いを口にしていた。6月9日に東京、同15日に大阪で単独ライブを開催予定。また、22日発売の文芸誌「小説新潮」では特別エッセイが掲載される。

 映画「おらが村のツチノコ騒動記」は東京・ポレポレ東中野で上映中。6月8日からは愛知のナゴヤキネマ・ノイで上映がスタートする。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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