維新の自公連立政権入り“排除せず”発言、馬場代表が説明 部分連合に言及
日本維新の会の馬場伸幸代表(59)が23日、国会内での会見で、ラジオ番組出演時に自公連立政権入りの可能性を排除しなかった自身の発言について説明した。
17日にポッドキャストで配信され、短波放送のラジオNIKKEI第1で放送された「吉野直也のNIKKEI切り抜きニュース」(水曜、後10・45)に出演した馬場氏は、次期衆院選で自民党、公明党の与党が過半数割れした場合「政策が実現するなら、与党に入る選択肢は排除しないのか」と問われ「そういうことです」と答えた。
発言をめぐっては、同党共同代表の吉村洋文大阪府知事(48)が17日、記者団に「与党入りは維新の消滅を意味する」などとして、連立政権入りに否定的な考えを示した。
馬場氏はこの日、記者団から発言について問われ「選挙の結果を見ないとわからない。どの組み合わせであれば、政権を保てるかということは、結果を見ないとわからない。その上で、どの政党と組むか組まないかとか、我が道を行くという考え方もある」と述べた。
その上で「他党と協力するについても、例えば連立するか、閣外協力(大臣を出さずに政策協定を結んで政権を担う)をするか、パーシャル連合(部分連合=政策ごとに政権に協力)を組むのかどうか。いろんな連携の形はある」と、部分連合の可能性にも言及した。
さらに「今、一概にこうなったらこうするということは申し上げにくいというニュアンスでラジオ番組で申し上げたんですが、意訳をしていただいて、自民党とも連立を組むという活字になった。私の申し上げている主意の部分はぜひご理解いただきたい」と訴えた。
吉村氏の「与党入りは維新消滅」発言について、馬場氏は「仰る通り。第三極と言われたいろんな政党がありましたけど、与党入りをして最終的には大きな集団に吸収されていくという歴史的な事実がありましたが、我々もそういう轍(てつ)は踏まないというスタンスを取っている」とした。
馬場氏は「どの政党と組むかとか、どういう協力の仕方があるのか。我々も大阪都構想をはじめ、いろんな政策を持っている。それが実現するためにはどうするか。大臣のポストをもらうために連立入りするというのではなしに、我々の政策をどうすれば現実のものにできるかという立ち位置に立った他党との協力というのは、絶対にないということは言い過ぎ」と強調した。
連立入り、閣外協力、パーシャル連合の三つの事例を挙げた馬場氏。記者団から「パーシャル連合が一番現実的という考え方か」と問われ「それはわかりません。うちが過半数を取る可能性もゼロではない。選挙の結果を見てどうするかということを考えるということ」と答えた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)