元アイドリング!!!の28歳女優・後藤郁が魅せる!ドリフ事務所で心機一転 “志村魂”も継承 6日から写真展
アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバーで、女優の後藤郁(かおる)が、写真家・魚住誠一氏とコラボした写真展「-a lady-」を6日から9日まで東京・渋谷ギャラリー ルデコ5階で開催する。今年から「ザ・ドリフターズ」の事務所に所属して心機一転の後藤が、よろず~ニュースの取材に対して思いを語った。
後藤は14歳だった2010年3月に「アイドリング!!!」4期生に選出され、アイドル活動と併行して女優として活動。13年にフジテレビ系バラエティー番組『志村だヨ!』にレギュラー出演して以来、“志村ファミリー”の一員となった。同局系「志村けんのバカ殿様」では20年1月放送回まで出演。志村さんは同年3月に死去したが、最後の放送となった同回でも共演を果たした。
95年生まれの後藤は「小さい頃から『8時だョ!全員集合』(TBS系、69~85年)も『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』(同局系、86~92年)もビデオで見ていました。完全に母の影響で、しっかり私の中には“ドリフ教育”が入っていました」。世界の喜劇王・チャップリンのネタを巡る、志村けんさんとの秘話も明かした。
「初めて志村さんとお会いした時は衝撃的でしたね。オーディション会場のドアを開けたら真ん前に『志村けん』がいて、その時、17歳くらいの私は『あ、本物だ』と震えてド緊張。『これはなんか爪痕残さなきゃ』と思って、特技だった『ノミのパントマイム』をやったんです。それは父の影響で観ていたチャップリンの『ライムライト』(52年)という映画の中に出てくるシーンを自分の中に取り入れてオマージュしたネタでした。その後、志村さんとご飯をご一緒した時に『チャップリン好きなの?』と聞かれて盛り上がり、うれしかったです。初めて志村さんとコントをした時にハリセンで頭を叩いてくださったことが今もうれしくて、あの快感をもう一度と思っています(笑)」
また、21年3月に開催されたイベント「高木ブー88歳だョ!全員集合」にも出演してフラダンスを踊った。そして、「満を持して」今年1月からドリフの事務所「イザワオフィス」に所属。「ブー様はずっと優しいですね。加藤茶さんには先日、『(報告が)遅くなりましたけど、所属しました』とお伝えしたら、『そうなの?頑張ってね』と言ってくださった。芸歴14年の新人です」と笑った。
そんな“ドリフ魂”を継承する後藤は14年に「アイドリング!!!」を卒業し、女優として本格的にソロ活動を開始した16年に魚住氏との写真展「-a girl-」を初開催。今回は8年ぶり2度目となる。写真集の発売はなく、会場での展示のみ。“一期一会”の機会となる。
「前回は18歳からの3年間を撮ってくださり、19歳から約1年の休業後だったので、復帰作としてのスタートでした。今回は『28歳の生身の女優』として年齢的にも表現者としても、今、一番いいものが作れるのでないかと思ってチャレンジし、第2のスタートだと思っています。写真『集』はグラビアのイメージが強いですが、写真『展』は魚住先生と一緒に『ポートレート作品』という感じで、万人に見ていただきたいです。展示数は100点前後になると思います。全て現物1点限り、オンラインも含めて購入はできます」
写真展「-a lady-」は6日(18-21時)、7日(12-21時)、8日(12-21時)、9日(11-17時)の4日間開催。後藤は「入場無料なので、気兼ねなく来ていただけたら」と呼び掛けた。6、8、9日には後藤と魚住によるトークショーが当日チケット(4000円)購入者を対象に行われる。
特技は、大分県にある実家の牧場で身につけた「子牛2頭同時ミルクやり」と居合。座右の銘は松下幸之助の「失敗することを恐れるよりも、真剣でないことを恐れたい」。12歳頃に出会ったという松下氏の金言を胸に、居合と同様、その表現活動でも「真剣」を貫く。
(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)