日本と英国を同じ大きさの円で囲んでみた→違和感すご「日本デカい」「イギリスって小さいのか」と驚きの声
日本とイギリスを同じ大きさの円で囲ってみた結果に「こう見ると日本って大きい」「イギリスってこんなに小さいのか!」と驚きの声が多数。世界地図を見るだけでは分かりにくい“正確な理解”が浮かび上がってくる。
日本とイギリスを囲んでいるのは、いずれも半径500キロメートルの円。日本は近畿地方を中心として、関東地方から九州地方の一部まで円内におさまっているが、東北以北や長崎県、鹿児島県、沖縄県などがはみ出ている。一方、イギリスは円内に国土のほぼ全てがおさまっている。同地図を作成した、地理Bの旅(@chiri_b_geo)さんは「普段は二つの国を同じ距離感で比べる機会がないので、日本での都市間の距離をイメージしながら見比べると興味深かったです」と語った。
日本の国土面積は約38万平方キロメートルに対して、イギリスは約24万平方キロメートル。イギリスは日本の2/3程度なのだが、投稿に寄せられたコメントの中には「こう見ると日本って大きい」「イギリスってこんなに小さいのか!」「日本デカいよね」とイメージとのギャップに驚く声も多数あった。
地理Bの旅さんは「たくさんの方が関心を持ってくださり、うれしかったです」と喜びつつ、このギャップについて「地理で地図を取り扱う際に、メルカトル図法では正確な面積の比較ができないと言われることがよくあります」と言及した。
球体(地球)を平面(地図)で描こうとすると、面積や角度など、どこかに「ゆがみ」が生じる。最も一般的なメルカトル図法(正角図法)で描かれた世界地図は面積に「ゆがみ」が生じ、特に高緯度になるほど実際よりも大きい面積で描かれる。
今回のギャップもメルカトル図法に見慣れ過ぎた結果、あるいは「日本=小さい」というざっくりした認識が要因のひとつと考えられる(実際、可住地面積はイギリスの方が大きい)。地理Bの旅さんは「同じ大きさの円を追加するだけでも、正確な理解に近づくと思いました」と考察した。
なお、同地図は「地理院地図」というサイトを使用。円は「作図」ツールで描画している。地理Bの旅さんは同サイトを用いて、数々の興味深い地図を作成し、自身のXで公開。「地理院地図は国土地理院が提供するオンラインサービスで、誰でも簡単に地図の閲覧や図形の描画ができる便利なサイトです。ぜひたくさんの方に使っていただきたいです」と魅力を語った。
(よろず~ニュース・藤丸 紘生)