維新・馬場代表が怒りの暴露 旧文通費合意文書で自民から要請「時期的なものを外してくれ、信用してくれ」
日本維新の会の馬場伸幸代表(59)が13日、国会内での会見で、自民党総裁の岸田文雄首相(66)と5月31日に交わした合意文書で、調査研究広報滞在費(旧・文書通信交通滞在費)の使途公開や残金返納を義務づける立法措置について「文案には、今国会中に決着を図るという意味の文案が入っていたと聞いています。(自民党から)その時期的なものを外してくれ、信用してくれと仰ったので信用した」と明かした。
党首合意を受け、維新は衆院で自民が提出した政治資金規正法改正案に賛成したが、自民党の浜田靖一国対委員長(68)は11日、記者団に今国会中の法改正は「日程的に厳しい」と述べた。
馬場氏は「自民党さんと話をする中で、彼らが『信用して欲しい』『期日を外してくれ』と水面下の話があって、外しているわけです。それをやらないということであれば、繰り返し申し上げておりますが、うそつきということになります。完全にひっくり返すでのあれば、うそつきですよね」と反発した。
記者団から「信用してくれっていうから信用する。そんな甘いことでいいのか」と問われた馬場氏は「人間同士の信頼関係ですよね。約束したらやるでしょ。政治家以前の問題。我々はいい人間なんで、信用してくれと言われれば、それは信用するということなんです」と強調した。
同党前代表の松井一郎氏(60)からの言葉を引いた馬場氏は「松井前代表のお母さんが『人間はだますより、だまされる方に回れ』と教えられたと。何度も言っていました。私もその言葉を受け継いで、他の人には真摯(しんし)に対応している」と語気を強めた。
「政治家だからうそをついてもいいということになれば、政治家になる人はいなくなる」と、自民の対応をけん制した馬場氏。「今後、自民党さんとの付き合い方というのは考えていく必要がある。何度も反対の野党になる気はありませんが、今よりもっと厳しい目で与党を見ていく、お付き合いをしていくということになると思います」と述べた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)