「出産時、ストライキで無痛注射打てず」→医師会が反論 「キム秘書はいったい、なぜ?」出演女優が発言

 ドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」や「イルタ・スキャンダル -恋は特訓コースで-」「ダリとカムジャタン」など、味のある演技で視聴者を魅了する女優のファン・ボラ(40)が最近明かした出産事情についての内容に18日、医師会が異議を唱えたと複数の韓国メディアが報じた。

 ファン・ボラは2022年11月、俳優のハ・ジョンウ(46)の弟で、俳優や映画制作を行っているチャ・ヒョヌと結婚。今年5月23日に、第一子を出産したことを発表した。そして今月16日、YouTubeチャンネル「WALK.TALK.」に登場し、自身の出産経験を語った。

 動画でファン・ボラは「分娩室に入る前、涙がたくさん出てきた。下半身に麻酔をした後、お腹の上に圧迫感があって、子どもの泣き声が聞こえた。その後、病室で目を覚ました時は、想像以上に痛みがあった。まるで、誰かがナイフでお腹を切り裂いているような苦痛だった」と明かした。

 続けて「“ペインバスター”という装置があると聞いたが、私はそれを使うことができなかった。『医療陣ストライキのため、担当医師がいなかった』と説明を受けた。出産から2、3日が過ぎて、ようやく痛みが引いた」と言及した。ペインバスターとは、帝王切開手術部位で神経組織を遮断し、痛みをコントロールする薬で、通常は手術中に行われる施術だという。

 医師会は、ファン・ボラの発言に対して声明を発表。「ファン・ボラ氏は帝王切開後、無痛注射を受けられなかったことの理由に“医療ストライキ”と言及したのは、深刻な誤解だ。当時、医師ストライキは行われていなかった」と説明。「無痛注射とペインバスターは、帝王切開手術中に行われる施術だ。ファン氏が『医師がいなかったため、無痛注射を打てなかった』という主張は、論理的に合っていない」とも反論した。

 そして「間違った情報を伝えたファン氏には、該当コンテンツの訂正、または削除の措置を望んでいる」と述べた。なお18日19時現在、該当の映像コンテンツは削除されている。

 韓国では2月、政府が医学部定員を2025年度入試から2000人増員することを決定し、専攻医がこれに反発。多くの病院で、医療スタッフが続々とストライキを決行した。当時の現地医療界によると、9006人の専攻医が勤務地を離れたと集計されていた。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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