令和ロマン M-1→ABCの“前代未聞ルート”で2冠へ 「去年負けたせいで今年も出る」3度目の正直、目指す戴冠

 芸歴10年以内の若手芸人による「第45回ABCお笑いグランプリ2024」のファイナリスト12組が21日に発表され、「M-1グランプリ」の王者として異例の参戦となった令和ロマンも決勝の舞台に駒を進めた。「M-1優勝」→「ABC優勝」という前代未聞ルートで2冠を目指す。

 「ABCお笑いグランプリ」(以下、ABC)は漫才・コント・ピン芸なんでもありの“異種格闘技”で、ダウンタウン、ナインティナイン、千鳥、かまいたちなど、お笑い界をけん引する芸人たちが、大きな通過点として参戦・制覇してきた歴史ある大会。今年で45回目という節目の年を迎えた。

 登竜門としての位置づけにふさわしく、優勝を足掛かりにさらなる飛躍を遂げた漫才師も数知れず。ABC→M-1の順で優勝を成し遂げた例では、霜降り明星が挙げられ、前身の「ABCお笑い新人グランプリ」まで含めると、中川家、ますだおかだ、フットボールアワー、とろサーモンが優勝相当の「最優秀新人賞」を受賞後、M-1でも優勝している。

 しかし、M-1→ABCの順で優勝した例はなく、そもそも「M-1王者」が参戦すること自体が異例。令和ロマンはABCで2年連続準優勝中。22年はカベポスターに、23年はダブルヒガシに優勝をさらわれた。過去の雪辱を果たすべく「M-1王者」の看板を背負ってまで“3度目の正直”に挑むかたちだ。

 21日に大阪市内で行われたファイナリスト発表会見で、高比良くるまは司会のダブルヒガシに対して「あんたたちに去年、負けたせいで今年も出るんだからね」と話し、会場を盛り上げた。異例の2冠達成へ虎視眈々(たんたん)と歩みを進めている。

 決勝戦は7月7日午後1時55分よりABCテレビで生放送。ABEMAでは全国ライブ配信される。ファイナリスト12組は以下の通り。

 金魚番長、ぎょねこ、ダウ90000、令和ロマン、フランスピアノ、エバース、天才ピアニスト、やました、青色1号、ぐろう、かが屋、フースーヤ

(よろず~ニュース編集部)

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