映画「密輸 1970」チョ・インソンが舞台あいさつ ゲスト登壇の大谷亮平が「韓国語の先生」だったと告白

 韓国で2023年に公開され、年間興収ランキング3位の大ヒットを記録、「第44回 青龍映画賞」では最優秀作品賞を含む4冠に輝くなどした映画「密輸 1970」が12日に日本で公開され、これを記念してリュ・スンワン監督と俳優のチョ・インソンが来日、13日に記念イベントを行った。

 リュ監督は開口一番、日本語で「こんにちは」とあいさつし、「暑い中、映画を観に足を運んでくれてありがとうございます」とお礼を述べた。またチョ・インソンも「劇場をたくさん埋めてくださり感謝します。今日はいろいろなお話をしながら、皆さんに楽しい時間を過ごしてほしいです」と笑顔を見せた。

 司会者から「映画、面白かったですよね!」と聞かれた観客から大きな拍手がわくと、リュ監督は「本作は昨年の夏に公開され、暑い夏を涼しくする一助になれたことで、韓国で人気を集めたようなのですが、日本の暑い夏にも、涼しさをプレゼントできればうれしいです」と語った。

 プライベートで、日本へ頻繁に訪れているチョ・インソンだが、映画公開の舞台あいさつで来日したのは「久しぶりだった」と言い「先日、東京でのファンミーティングを行い、これから大阪(15日)もあるんですが、その合間に監督と一緒に劇場へ来られて光栄です」と明かした。

 「密輸 1970」は、“予測不能な海洋クライム・アクション”と銘打っているだけに、劇中では激しいアクションシーンが展開される。

 リュ監督から「(アクションシーンは)チョ・インソンという、優れた俳優がいたからこそ可能だった」と絶賛されると、チョ・インソンは照れくさそうに苦笑した。監督は続けて「『モガディシュ 脱出までの14日間』でチョ・インソンさんとご一緒した時、彼の秀でた能力を垣間見ました。それで今回は、彼の能力をどこまで引き出せるかということを、いつも考えていたんです」と明かした。

 この話を受けて、チョ・インソンは「本作では、挑戦したことのない、水中アクションシーンがやはり何よりも大変でした。水の中では、浮力と戦いながらの撮影だったんです。最後まで、全員がけがなくできて良かったし、それをかっこよく演じたことでこの作品が完成したんだと思います」と語り、会場は再びあたたかな拍手に包まれた。

 この日、特別ゲストとして俳優の大谷亮平が登場、観客を驚かせた。

 大谷は「リュ・スンワン監督と、チョ・インソンさんに会えることを楽しみにしていました」と少々興奮気味。「密輸 1970」を観たと明かし「登場人物が全員絶望的なキャラばかりなのに(笑)、見終わった後は爽快感があり、とても後味が良かったです」と、ファンの思いを代弁した。そして「僕は、チョ・インソンさんの主演ドラマ『春の日』を教材にして韓国語を勉強して、ドラマのセリフを私生活で使っていました。チョ・インソンさんは、僕の韓国語の先生なんです」というエピソードを披露した。

 さらに大谷はリュ監督に、劇中のあるシーンについて質問。リュ監督は勢い余って「今まで誰にも言ったことがない」という構想を話してしまい大慌て。すかさず、チョ・インソンが「ここ(劇場に)にいる人たちだけの秘密です! 皆さん約束できますよね!」とフォロー、会場は拍手で返答し、最後まで盛り上がりを見せるイベントとなった。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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