園まりさん死去 「三人娘」中尾ミエ、伊東ゆかりが追悼「あなたの最期は見事でした」「心の友、親友です」

 歌手で女優の園まり(本名・薗部毬子)さんが7月26日に急性心不全のため、都内の病院で死去したことが1日、分かった。日本歌手協会が発表した。80歳。通夜・告別式は園さんの意向により近親者で執り行った。

 発表によると、園さんは2008年に乳がんを発症し手術したが19年に再発。闘病生活を続けながらも中尾ミエ、伊東ゆかりとの「三人娘」のステージ、テレビ出演を続けていた。昨年10月の「日本歌手協会第50回歌謡祭」は体調不良で入院し、出演を中止。復帰に向け治療に専念していたという。

 中尾、伊東は追悼メッセーじを寄せた。

 中尾は「ついにこの時が来ました。思い返せば長い付き合いでした。嫌々組んだ3人娘だったけど結局これが運命だったのね。人生“終わりよければ全て良し”というけれど、まさにあなたの最期は見事でした」と切り出し「身の周りを全て整理し、最後にゆかりと私で残ったアクセサリーや小物を整理し、その足で病院に行って報告をしてまりちゃんも喜んでくれました。私も最期は、彼女のように悔いのない穏やかな最後を迎えたいと思いました。今となっては楽しい思い出をありがとう。落ち着いたらもう少しの間、ゆかりと私を見守ってください。まりちゃん、お疲れ様」と悼んだ。

 伊東は「凄く寂しい、淋しい。お見舞いに行った時、コメント考えてねって…考えられる訳ないじゃない」と病床での出来事を振り返り、「60年以上のお付き合いで、沢山の思い出がありすぎです。歌手仲間と言うより、心の友、親友です…もう逢えないのね…。薗部毬子様 お疲れ様でした…。」と悲痛な思いを言葉にした。

 園さんは1944年4月12日、横浜市で生まれ、幼少期よりモデルや少年少女合唱団で活躍。56年、本名の薗部毬子名義で童謡「つゆの玉ころり」にて歌手デビュー。62年「鍛冶屋のルンバ」でレコードデビュー。同じ渡辺プロダクションの中尾、伊東と「三人娘」を結成し国民的アイドルに成長した。

 代表曲に「何も云わないで」「逢いたくて逢いたくて」「夢は夜ひらく」「何んでもないわ」「愛は惜しみなく」など。NHK紅白歌合戦には63、64年に三人娘で、65~68年はソロで6回連続出場を果たした。マルベル堂のブロマイド売り上げで2年連続1位に輝いた。その後もドラマ、CM、バラエティー、舞台と活動を続け、福祉活動にも熱心に取り組んだ。2004年からは「三人娘 復活コンサート」全国ツアーがスタートし、19年には「日本レコード大賞」功労賞を受賞した。

 日本歌手協会では、8月21日放送のBSテレ東「プレイバック日本歌手協会歌謡祭」で園さんを追悼する特別番組を放送予定という。

(よろず~ニュース編集部)

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