例年、多種多様なコスプレで賑わっている“オタクの祭典”コミックマーケット。そんな中、「変わり種」なコスプレをした人に「クオリティの高さが圧巻」「もはや貫禄が出てる」と笑いと尊敬の声が集まっている。

　話題になっているのは、X（旧ツイッター）ユーザーの中埜さん（@pisiinu）が「本日のわたくし。」と題して投稿した写真。周りがアニメや漫画のキャラクターなど華やかなコスプレを披露する中で、中埜さんが選んだのは歴史の教科書でしか見たことない“空也上人”。クオリティも尋常じゃないし、何よりチョイスが渋い、渋すぎる!

　中埜さんにお話を聞くと「空也上人を見た時からやりたくて、機会を伺っていました。2009年にせんとくんのコスプレをした時に、なんとなく手応えを感じて『今ならできる…!』と思い2010年にはじめました」とのこと。せんとくんのコスプレも気になりすぎるが、空也上人のコスプレの歴史は結構深かったようだ。

　そこから衣装の破損などもあり、「空也上人」からはしばらく離れていたが、2023年に東京駅で空也上人をメインとしたJR東海のイベントが開催。そこで許可を得て満を持して復活したそうだ。その際に「六波羅蜜寺（空也上人が開創したと言われるお寺）の副住職さまともご挨拶でき、完成度を褒めていただきました」と公式直々の公認があったとのこと。そりゃクオリティ高いわ。

　この投稿には1万以上の「いいね」が寄せられる大反響。ネット上では「思わず二度見したわ」「上人様いらしたら拝むしお賽銭入れるわw」「ご本人すぎない?」「急に動いて観光客がビビるやつだ」など、圧巻のクオリティに驚く声が寄せられた。

　夏のコミックマーケットは2日間開催され、中埜さんは2日目に空也上人を披露。1日目は怪談で有名な「耳なし芳一」をコスプレしたとのこと。「古い琵琶を人からもらったのでやりました。体のお経はお遍路をしている友人に書いてもらい、約一時間ほどかかりました」と話してくれた。ちなみに現地まで「お経を全身に書いた状態で」電車で向かったそう。スゴイ度胸です。

（よろず～ニュース・髙石 航平）