前澤友作氏、休館する美術館から重要文化財を買い取っていた「日本のものは日本人が守っていかないと」

 実業家の前澤友作氏が2日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、国の重要文化財を所有していることを認めた。

 1日に、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院/環境社会理工学院・社会人間科学コースの中島岳志教授がXに「長谷川等伯の《烏鷺図屏風》をどうしても見たくなり、たしか佐倉のDIC川村記念美術館所蔵だったはずと思って調べたら、すでに売却されていて、前澤友作さんの所蔵になっていて驚きました。どうしたら見ることができるのでしょう?」と投稿。これに前澤氏が「長谷川等伯の烏鷺図屏風については、約3年ほどかけてクリーニング及び一部修復作業中でしたが、先日無事に手元に戻ってきました。当作品は国が指定する重要文化財ですので、何らかの方法で皆様にも観ていただけるようにしたいと思っていますので、詳細が決まり次第追ってお知らせいたします。」と返答する形で所有していることを明かした。

 川村記念美術館を運営するDIC株式会社は、8月27日付で同美術館が2025年1月に休館することを公表していた。同美術館は「フランスの画家クロード・モネの「睡蓮(すいれん)」などを所蔵することでも知られている。

 前澤氏はXで「それにしてもDIC川村美術館の一時閉館は寂しいです。」としみじみ。「僕に何かできることがあれば美術愛好家として協力したいと思っています。」とコメントした。DIC川村記念美術館については「もしコレクションを売却するという方向なら、数々の名作が日本から出ないように、まずは日本の買い手にアプローチして欲しいな。僕も待ってます。」と対応する思いであることも明かした。

 さらに「土地でも自然でも美術品でも伝統文化でも日本古来のものはなるべく日本人が守っていかないと。」と日本への思いも吐露。「目先の利益のためにバラで切り売りしていくと日本が日本じゃなくなっちゃう。未来の世代に継承すべきものを自分が買い受けて引き継げるくらい稼がないとな。」と“未来のために稼ぐ”意向であることを明かした。

 前澤氏は様々な美術品を所有していることでも知られている。7月に公開した新居の家具は億単位の美術品。リビングにはピカソの絵画を飾るなどしている。

(よろず~ニュース編集部)

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