ひろゆき氏 選択制夫婦別姓に自衛隊も絡めて持論 百田尚樹氏「議論の本質から離れたディベート」と指摘

 2ちゃんねる創設者で実業家のひろゆき(西村博之)氏が10日に自身のX(旧ツイッター)で「選択的夫婦別姓」について連続投稿。X上で見解の違いを展開した政治団体・日本保守党代表で作家の百田尚樹氏は、ひろゆき氏に対して「議論の本質から離れたディベート」と指摘した。

 ひろゆき氏から「何らかの法で戸籍制度が保障され、家族制度が崩壊しないなら、夫婦別姓に賛成出来るという事でいいんでしょうか?」と問われた百田氏は「その質問は『夫婦別姓ありき』の前提に立ったものですね。しかし現在果たしてその必要があるのかというのが私の意見です。」と返答した。

 すると、ひろゆき氏は「自衛隊を合憲化すると隣国に攻め込む可能性があるので、憲法改正すべきでない。という論に賛成せざるを得ない主張になっちゃいますよ。『リスクを孕んだ法改正は軽々に行うべきではない』 個別の法で判断すべきで避けるべき状況も、法整備で解決するのが近代法治国家かと。」と切り返した。

 この「自衛隊」に絡めた主張に対し、百田氏は「ひろゆきさんの言うように、自衛隊を合憲とすると、いくつもリスクは想定できるでしょう(現実離れしたものも含めて)。しかし、合憲しない現状の方がリスクの方が大きいと私は考えています。」とした上で、「夫婦別姓の問題を論じている時に、全然異なるものを持ってきて、相手の論を崩すというのは、議論の本質から離れたディベートに思えます。」とツッコミを入れた。

 百田氏は「私はもう言いたいことを書いたので、これ以上は議論を続けることはいたしませんが、最後に一言だけ。法律を変えるのは、それによって社会が確実に良くなり、多くの人々がより幸福になると見込める場合においてです。」と自身のスタンスを強調し、ひろゆき氏との“議論”に終止符を打った。

 ひろゆき氏は百田氏の“降板”後も選択的夫婦別姓について連続投稿。「夫婦別姓で『家族の絆に影響』とか言う人が居ますが、具体的にどう影響するのか明示しないんですよね。政治家が言うなら具体性は必要です。また、旧姓併記のパスポートは国際民間航空機関文書に準拠してないので、米国入国時にESTA端末では使えません。解決方法を提示出来た政治家は1人もいません。」と訴えた。

 さらに、同氏は「日本の法律では、日本人が外国人と結婚すると選択的夫婦別姓になります。 日本国内に住む夫婦の1.3%は既に選択的夫婦別姓ですが、日本の家族制度崩壊してます?日本は外国人と結婚した時だけ夫婦別姓を選べるのを、日本人同士の結婚でも選択出来るようにするだけの話だと思うんですよね。」などと持論を展開した。

(よろず~ニュース編集部)

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