「宇宙戦艦ヤマト」放送開始50年後の同日同時刻 劇場で第1話上映!庵野秀明氏「中2の時から大ファン」

 「新世紀エヴァンゲリオン」で知られるアニメ監督、庵野秀明氏が企画・プロデュースを務めるテレビ放送50周年記念の一つ、特別上映イベント「『宇宙戦艦ヤマト』放送50周年記念上映会」(10月6日、東京・新宿ピカデリー)の上映内容、ポスタービジュアルが20日に発表された。

 10月6日午後7時30分のテレビ放送開始から、ちょうど50年の2024年同日同時刻に上映が開始される同イベント。上映作品1本目は、テレビシリーズ第1話「SOS地球!! 甦れ宇宙戦艦ヤマト」を、続いて、幻の8mmフィルム版「宇宙戦艦ヤマト」全3部作(第1部「さらば地球よ」/第2部「神よ、ガミラスのために泣け」/第3部「愛に生き 愛に死す」構成:西崎義展)を一挙上映する。

 8mmフィルム版はテレビシリーズの再編集版という点では1977年公開の「宇宙戦艦ヤマト 劇場版」と同様だが、その編集は劇場版とは異なり、新規ナレーションも使用した、知る人ぞ知る「ヤマト」。いわば幻の作品が今回初めて劇場で公開されることになった。

◆イベント登壇者コメント

【庵野秀明】

日本の「アニメ」は、50年前の1974年10月6日から始まりました。

時に西暦1974年。半世紀も前に製作された『宇宙戦艦ヤマト』というテレビ漫画の出現が、如何に当時の自分たちに衝撃を与え、後に「アニメ」という言葉を生み出し定着させ、日本のアニメの流れと世の中の価値観に影響と変化を齎らしたのかを改めて伝え、50年後の現在を生きる人々の心に「ヤマト」の凄さや面白さを遺す上映イベントになれば、と思っています。

これまでのファン&これからのファンの皆様、何卒よろしくお願い致します。

中2の時から50年来のヤマト大ファン庵野秀明

【氷川竜介】

『宇宙戦艦ヤマト』と遭遇した50年前、視界を覆う膜がベリベリと剥がれるような衝撃を受けました。「テレビまんが」は「アニメ」に生まれ変わり、子ども向けを離脱したのです。まるで錆びた戦艦大和の中から宇宙戦艦ヤマトが出現して旅だったように……。

すぐさま制作スタジオを突き止め、作り手たちと会話し、原画や設定資料のナマを目撃したときが、第2の衝撃です。「すごい作品には、すごくなる理由がある」と深く感じいった高校2年生の日々。その興奮を人に語り伝え、さらに広める行動に転化しながら、ヤマトを通じて出逢った人びとの熱狂に共鳴しつつ、50年が一瞬で過ぎた感があります。ここからさらなる飛躍が起きることを願っています。

アニメ・特撮研究家氷川竜介

【出渕裕】

これは時代の特異点である

日本アニメ史のパラダイムシフトとなった作品。日本のアニメーションをいまに至る姿に進化させた作品、それが『宇宙戦艦ヤマト』だ

この時、日本のアニメは確かに、確実に、「ヤマト」前と「ヤマト」後で変わったのだ

それは50年前『宇宙戦艦ヤマト』という作品が誕生した1974年。その年に生まれた人が50歳!そして50年といえば半世紀!なんてこった!である

その50年周年を、この作品で人生を良い意味で、豊かに狂わされた人たちと共に祝えるこの瞬間に感謝を込めて

「ヤマト、発進!」

『宇宙戦艦ヤマト2199』総監督出渕裕

(よろず~ニュース編集部)

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