K-POPグループメンバーに「脱北者」が登場 4人のうち2人「まずは米国で年末にデビュー」と報道
K-POPグループが、多国籍メンバーで構成されているのは、もはや普通のこととなったが、なんと北朝鮮出身メンバーのいるグループが誕生を控えていると25日、韓国メディアのインサイトが報じた。
同メディアは、23日にBBCコリアで報道されたニュースを取り上げ、グループ名を「1VERSE(ユニバース)」とし、4人グループのうち2人が脱北者だと伝えた。彼らは年末に米国でのデビューを予定しているという。
まず1人目はソク(Seok)と言い、2000年6月生まれの24歳。2018年に脱北した。国境地帯に住んでいたソクは、中国から密輸されたCDやUSB、SDカードなどでK-POPに出会ったそうだ。
もう一人はヒョク(Hyuk)と言い、2000年3月生まれの24歳。2013年に脱北したというヒョクはソクと違い、北朝鮮で生活していた当時は、K-POPを全く知らなかったという。裕福な家庭ではなく、9歳から“ホームレス”として生活を送り、物乞いをしていた。夏になると、地下鉄の駅や路上で寝泊まりしてお金を稼いだという。そんなヒョクは韓国に来て、K-POPに出会った。高校1年の時に音楽サークルに入り、本格的にラップ歌詞を書き始め、2018年にある教養番組に出演しラップを披露したことが、アイドルへの道へとつながった。
2人は、まっさらな状態から英語を学び、歌詞を書きながらK-POP文化を全身で受け入れている。学びの差を克服するため、人一倍努力したのだ。最近公開した練習映像を見ると、ダンスから歌の実力までハイクオリティーなことがわかる。
そして、約3年の練習生生活を終えた2人は、中国系米国人のケニー(Kenny・21)と、日本人のアイト(19)とともに米国でのデビューを控えている。2人はSMエンターテインメントの元練習生だ。
ソクとヒョクは、大衆から“脱北者”という肩書きから、K-POPを代表するアイドルとして記憶されるため、日々夢に向かって走り続けている。
このニュースを見た、韓国のネットユーザーは「うまくいってほしい」「テレビにたくさん出られますように」「不思議な感じ」「まさか、北朝鮮出身のアイドルが誕生するとは思わなかった」「応援する!」「新鮮なグループだ」などの反応を見せた。
(よろず~ニュース・椎 美雪)