鳩山元首相、石破首相の「アジア版NATO」構想を危惧「自動的に日本は戦争」「戦争放棄の憲法9条に違反」

 鳩山由紀夫元首相が2日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。アジア版の北大西洋条約機構(NATO)創設を唱える石破茂首相の安全保障戦略について「戦争を放棄した憲法9条に違反する」と危機感を示した。

 石破首相は、アジアにはNATOのような集団安全保障体制がないため「戦争が勃発しやすい状態にある」と指摘。中国や北朝鮮、ロシアに対する抑止力を確保するため、NATOのアジア版を創設し、この枠内で核の共有や持ち込みについて具体的に検討すべきだと主張している。

 鳩山氏は1日夜に更新したXで「当選同期の石破氏が総理になったことを喜びとしたい。」と祝福しつつ、「しかし彼のアジア版NATO構想はいただけない。」と問題視した。

 鳩山氏は「例えば北朝鮮が韓国を攻撃したとする。その場合、日韓がアジア版NATOに入っていたら、自動的に(日本が危機に陥らなくとも)日本は北朝鮮と戦争をすることになる。それは戦争を放棄した憲法9条に違反する」と持論を展開し、石破首相の構想を危惧した。

 鳩山氏の投稿に対し、フォロワーからは「その通り。米軍産複合体を利する以外に何もメリットはない」「そういう議論が出てくるから整合性をとる的なことを言ってました。つまり改憲でしょうね。逆ですよね」「戦争放棄を世界の憲法に広げるのが日本の役割だと思う」「石破さん鳩山さんと同期か、長いこと苦労しましたね…」といった声が続いた。

(よろず~ニュース編集部)

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