懐かし過ぎる!40年前に発売されたファミコンソフト 夢中でプレイした5作品「パックマン」「ゼビウス」…
昨年、任天堂が発売したゲーム機・ファミリーコンピュータが発売40周年を迎えた。翌年の1984年には名作と呼ばれるソフトが数多く発売され、特に11月は豊作といってもいいほど、有名なゲームが登場している。当時小学生だった筆者は自宅にファミコンがなかったため、放課後になると友人宅に集まってこれらのゲームを楽しんだ。1984年11月に発売されたファミコンゲームのなかから特に人気の5作品を振り返ってみよう。
まず登場したのは、アーケードゲームの大ヒット作「パックマン」である。黄色い主人公が迷路を駆け回り、モンスターから逃げながらドットを食べ尽くすゲーム性は、ファミコン版でも忠実に再現されていた。
筆者の家庭にファミコンが来たのは翌年のことだが、友人宅で初めてプレイしたときの衝撃は今でも鮮明に覚えている。アーケード版と比べると画面の色数は少なく、音も単純だったが、それでも家庭用ゲーム機でここまで再現できることに驚いた。
続いて発売されたのが、縦スクロールシューティングゲームの金字塔「ゼビウス」だ。地上と空中の敵を撃ち分けながら進むゲーム性は斬新で、独特の世界観と相まって多くのファンを魅了した。
印象的だったのは、地上に隠された秘密基地を爆撃したときの爽快感である。何度もプレイしているうちに、敵の配置を覚えてしまい、友人と点数を競い合ったものだ。
格闘ゲームの先駆けといわれる「アーバンチャンピオン」も、11月に登場している。横から見た視点で繰り広げられる白熱の格闘は、当時の子どもたちを熱狂させた。
ルールはシンプルで、相手を数回ノックダウンさせれば勝利という分かりやすさが魅力だった。しかしタイミングよくボタンを押すことの難しさに、何度も悔しい思いをした記憶がある。それでも友人と対戦を重ねるうちに、少しずつ上達していく喜びは格別だった。
また可愛いキャラクターで有名な「クルクルランド」も11月発売だ。同作は独特の世界観と操作性で多くのプレイヤーを魅了したアクションゲームである。主人公のグルッピーを操作し、金塊を探し出すゲームだ。ターンポストを使ってくるくる回ったり、壁に当たってバウンドしたりといった独特の動きは、今でも記憶に残っている。
友人との協力プレイもこのゲームの魅力のひとつだ。ふたりで協力して金塊を全て見つけられた時の興奮はたまらなかった。
11月の締めくくりを飾ったのが「エキサイトバイク」である。横スクロールのモトクロスレースゲームで、ジャンプや障害物の乗り越えなど、アクション性の高さが特徴だ。
筆者は、自分でコースを作成できる機能に夢中になった。友人と一緒に無理難題のコースを作り、それを攻略しようとした日々が懐かしい。また、当時としては珍しかった分割画面による対戦モードも、友人との熱い戦いを生んだ。
40年という月日が経った今でも、これらのゲームは色褪せることなく、むしろ懐かしさと共に輝きを増しているように感じる。当時、夢中でプレイした記憶が、大人になった今でも鮮明に蘇ってくるのは、それだけこれらのゲームが私たちの心に深く刻まれているからだろう。
(よろず~ニュース特約ライター・夢書房)