衝撃の秘話!ブラック・ジャック顔面左の皮膚に隠された真相!初出時のカラー面も再現、複刻版新刊

 手塚治虫の名作漫画「ブラック・ジャック」(1973-83年、週刊少年チャンピオン連載)から初出版の4色や2色のカラーページを再現し、単行本では失われた雑誌オリジナル版の放つ“本物のオーラ”楽しめる新刊書籍「ブラック・ジャック ヒストリカル・カラー・ピーシズ」(税込6600円)が立東舎から15日、発売される。昨年発売された「ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ」の姉妹版的な1冊となっている。

 ブラック・ジャック(以下B・J)といえば、顔の左部分、額から目、ほおにかけての約3分の1が縫い目と共に違う色の皮膚になっていることで知られるが、なぜ、そうなったかの真相が少年時代の出来事として、そして、大人になってからの悲しい結末と共に描かれるのが第99話の「友よいずこ」。同書には、その「友よいずこ」が原稿そのままの形で掲載されており、手塚治虫の筆致を目の当たりにできるのも大きな特徴だ。

 さらには、未使用ネームやB・Jがゲスト出演した他作品の原画、直筆の絵コンテやシノプシスなどを「ブラック・ジャック・アーカイヴス」として収録したほか、アンソロジスト・濱田髙志氏による詳細な解題もあり、資料的な価値も高い1冊になっている。

 収録作は次の通り。第4話「アナフィラキシー」、第11話「ナダレ」、第15話「ダーティー・ジャック」、第17話「灰色の館」、第29話「ときには真珠のように」、第30話「ピノコ生きてる」、第49話「二つの愛」、第62話「ネコと庄造と」、第68話「えらばれたマスク」、第87話「満月病」、第93話「水とあくたれ」、第99話「友よいずこ」、第151話「ホスピタル」、第158話「不死鳥」、第190話「一ぴきだけの丘」、第233話「骨肉」、第242話「オペの順番」。

 手塚は1928年、大阪府豊中市生まれ。兵庫県宝塚市で少年時代を過ごし、46年、マンガ家としてデビュー。翌年発表した「新寳島」等のストーリーマンガにより、戦後マンガ界に新生面を拓く。62年アニメーション作家としてデビュー。翌年から放映した連続テレビアニメ「鉄腕アトム」により、テレビアニメブームを巻き起こす。代表作は「ジャングル大帝」「リボンの騎士」「火の鳥」「どろろ」「ふしぎなメルモ」「三つ目がとおる」「奇子」「きりひと讃歌」「ブッダ」「陽だまりの樹」「アドルフに告ぐ」など多数。89年2月9日、60歳で死去した。

(よろず~ニュース編集部)

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