幻のヒーローアニメ「電人アロー」AI技術でカラー化し配信!60年前にお蔵入りの作品が驚異の復活
アニメ会社のトムス・エンタテインメントはこのほど、幻のヒーローアニメ「電人アロー」をAI技術でカラー化したパイロット映像を13日から「TMSアニメ公式チャンネル」で配信する。クープ社と共同でAI自動着色技術を活用し、白黒アニメに着色をするカラライズに取り組んでいる同社の公式チャンネル「TMSアニメ公式チャンネル」にてアニメの配信を開始し、映像を一般公開する。
原作はヒーローマンガの巨匠、一峰大二(かずみね・だいじ)。約60年前に、その原作マンガの人気を受け、東京ムービー(現トムス・エンタテインメント)がパイロット映像を制作。テレビアニメ化が期待されるも、諸事情により実現に至らなかった幻のヒーローアニメだ。この度、そのパイロット映像のカラー化に取り組んだ。
一峰大二は「ウルトラマン」「スペクトルマン」など特撮ヒーロー作品のコミック化で知られる。「電人アロー」は光文社の月刊「少年」1964年9月号から約3年にわたり連載。一峰は2020年11月に84歳で死去したが、2017年冬に82歳でコミケに初参加。連載から50年ぶりにリメークしたオリジナル作品「新電人アロー」を出品し、大きな話題を呼んだ。自宅で倒れ急逝する寸前まで「新電人アロー」の制作に取り組んでいた。
今回のカラー化は、クープ社が独自に開発しているAIカラライズ技術「FORS AI Colorization」を活用して、アニメでは初となる白黒映像のカラー化に挑戦。フィルムに起因するノイズの除去やカラーグレーディングなど、AIによる自動着色の前後にある工程も含めて、テストを繰り返すことで約60年前の白黒アニメがカラーで生まれ変わった。
(よろず~ニュース編集部)