国民民主・玉木代表“ブーメラン”直撃で「セキュリティ・クリアランス」体現 速攻で認めた理由説明

 不倫が報じられた国民民主党の玉木雄一郎代表が12日、国会内で定例会見に臨んだ。玉木氏は11日に、一部週刊誌で不倫が報じられ、同日に事実関係を認め、謝罪していた。

 会見では“パパ活不倫”で議員辞職した宮澤博行元衆院議員が引き合いに出された。玉木氏は、宮澤氏の不倫が取りざたされていた今年4月26日に自身のX(旧ツイッター)で「宮澤博行氏のケースは、政務三役にもセキュリティクリアランスが必要なことを示している。週刊誌で報じられた事案は、防衛副大臣就任以前の話であり、現在の仕組みではチェックから漏れていたわけだから、新たなシステムが必要だ。性的行動をチェックする国民民主党の修正案を取り入れてもらいたい。」と安全保障上の意味も含めて指摘していた。

 「セキュリティ・クリアランス」とは、安全保障などに関わる機密情報にアクセスできる資格を持つ者を政府が調査・確認した上で認定する制度のこと。玉木氏は4月の宮澤氏の騒動の時点で言及しており、きっちりと“ブーメラン”が返ってきた形だ。

 12日の会見では、セキュリティ・クリアランスについての質問に「ワキが甘かったことは率直に認めなければいけません」と反省。「わたし自身も、わたしたち(国民民主党)もセキュリティ・クリアランスのことを重要視してきたので、(不倫が)明らかになった以上はですね、すべて包み隠さずオープンにする」と自身のスタンスを明らかにした。

 「(オープンに)しないことで、外国勢力に『こういう情報があるけどどうなんだ』と脅される要因が出てきますので」と秘密の性的関係を持つことの危険性も解説。「(不倫が)明らかになった以上はすべて明らかにする。そして、それを利用しようとする対象者の利用価値を減じていくというのもまたセットとしてのセキュリティ対策だと思ってます」と速攻で不倫を認めて会見した理由も説明した。

 宮澤氏は不倫が発覚した時に「記憶にございます」という“迷言”で世間をあきれさせていた。しかし、セキュリティ・クリアランスの観点からは、“不倫をネタに脅す”要素を消す行動だったとも言える。

(よろず~ニュース編集部)

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