兵庫県相生（あいおい）市の谷口芳紀（よしき）市長（75）が21日、同市の公式ウェブサイトを通じて「記者会見における言動について」と題したコメントを発表。「今般の兵庫県知事選挙に関連し、去る11月14日に開催された記者会見における私の言動により、市民の皆様をはじめ、多くの皆様に不快な思いをさせ、ご迷惑をお掛けしましたことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

　兵庫県知事選の選挙期間中だった14日、同県の22市長が前尼崎市長の稲村和美氏（52）支持を表明。同日、県庁で会見に参加した谷口氏は、斎藤元彦氏（47）について「県知事として資格がないんじゃないかと」「こう思っておりますわ！」「何が悪い！」と批判。机をバンバン叩きながら、声を荒らげた。

　会見がテレビなどで伝えられると、SNSなどで拡散され「パワハラ」と大炎上。稲村氏を支持するはずだった谷口氏の威圧的な言動は「逆効果」「斎藤氏逆転のダメ押しになった」との指摘も相次いだ。

　谷口氏は「これまでに、私の言動への厳しいご意見、お叱りを多方面より数多く頂いているところであり、非常に重く受け止めております。今後、このようなことがないよう、十分注意してまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」とした。

　斎藤氏は当選翌日の18日、元テレビ東京プロデューサーの高橋弘樹氏（43）が運営するYouTubeチャンネル「ReHacQｰリハックｰ」に出演。高橋氏から「相生ってこういうことやってた人が…」と机を叩くと、斎藤氏は「それはちょっと…よく知ってますね」と応えた。

　谷口氏について、斎藤氏は「すごいいい人なんですよ、いいおじさん」と印象を語った。高橋氏が「いい人なんですか！？」と驚くと「いい人、いい人」とした。

　“机バンバン”については「びっくりしましたけどね。あっ叩いてる！と思いましたけど」と笑っていた。

（よろず～ニュース・杉田 康人）