国民・玉木代表が「野党離れ」を否定「対決より解決」強調、鳩山元首相は「小さな妥協で与党入り」を懸念
国民民主党の玉木雄一郎代表が29日までに、自身のX(旧ツイッター)を更新。政府・与党との対決姿勢ではなく、政策の協議を優先する方針に対して、「野党離れ」という指摘がトレンドワードになったことを受け、「国民民主党は『野党』です」「対決より解決」と改めて強調した。
玉木氏は28日付のX投稿で「『野党離れ』していません。国民民主党は『野党』です。」と切り出し、「私たちは、国益を踏まえ、政策本位で行動しています。メディアもまだ今の政治状況を的確に言い表すことばを見出していないように思います。それほど新しい政治状況が始まっているのです。」と同党のスタンスを説明した。
さらに、玉木氏は29日に更新したXで「新橋駅SL広場前街頭演説会 寒い中、多くの人が来てくれました。」と街頭演説の様子を撮影した画像を添付。「『新しい国会』がスタートします。私たち野党にも新たな責任が課せられたと思っています。だからこそ、対決より解決。各党等距離、政策本位で取り組みます。」と訴え、「まずは103万円の壁の引き上げ。全力で取り組みます。」と結んだ。
一方、国民民主党の源流である民主党が政権を奪取して首相を務めた鳩山由紀夫氏は23日に更新したXで「自公と国民民主との間で103万円の壁が動くことが決まった。でもまだ動いていないし、数センチしか動かないかもしれない。」と指摘した。
その上で、鳩山氏は「国民民主の中には、与党に行きたいと望んでいる議員が多いと思う。しかしここは踏ん張りどころだ。国民は冷静に見ている。小さな妥協で与党入りしたら、国民は見放すだろう。」と懸念した。
鳩山氏の長男・紀一郎氏は国民民主党が躍進した今年10月の衆院選で初当選した同党所属の衆議院議員となっている。
(よろず~ニュース編集部)