流行語大賞「ふてほど」は「不適切報道」の略?なぜかトレンドに…元衆議院議員も反応「笑ってしまった」
今年を代表する言葉を決める「2024ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が2日、都内で開かれ、年間大賞にTBS系ドラマ「不適切にもほどがある!」の略称「ふてほど」が選ばれたが、X(旧ツイッター)では、「ふてほど」を「不適切報道」の略称であるという書き込みが相次ぎ、この「不適切報道」がトレンドになるという皮肉な現象が起きている。
昨今、Xで「オールドメディアへの不信感」を訴える投稿が急増していることを背景にしてか、Xユーザーからは「流行語は『ふてほど』のままでいいから、意味を『不適切報道』のことだと定着させてしまえばいいんじゃないか」「流行語大賞の『ふてほど』、『不適切報道』のことだった これなら納得度高すぎる」「この流行語、「不適切報道」の意味で定着しそうな予感がする」といったポストが続いた。
この現象を受け、元衆議院議員の丸山穂高氏は3日に更新したXで「今年の流行語大賞に決まったらしい『ふてほど』の意味は『不適切報道』のことだというポストを見て笑ってしまった。」と切り出し、「確かに、今年は『ふてほど』流行ってたね。数年前にも何位かに『アベ政治を許さない』とか思想的偏りが激しいの入ったり、大賞がそこまで人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)しない言葉になったりするからなぁ。」と指摘した。ちなみに「人口膾炙」とは「話題に上って、広く知れ渡ること」を意味する。
表彰式に出席した主演の阿部サダヲは「正直『ふてほど』って自分たちで言ったことないんですけど。周りからも聞いたことない」と明かしつつ、「ドラマ全体が評価されたみたいで光栄です」と喜びを表した。同作は阿部と同じ「劇団大人計画」所属の宮藤官九郎による脚本。1986年から2024年にタイムスリップした“昭和育ち”の男性が令和では「不適切」とされる言動をすることで、コンプライアンスの厳しい「今」の時代を考えるコメディーとして評価された。
(よろず~ニュース編集部)