2024年7月7日投開票の東京都知事選で約166万票を集め、次点となった前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏（42）が15日、都内で会見し、夏の東京都議選に向け、地域政党となる新しい政治団体「再生の道」の設立を発表した。都議選の全42区に候補者を擁立する意向で、注目の“石丸新党”がベールを脱いだ。自身の出馬については「出ません」と明言した。

　会見の直前、石丸氏は「本日はテレビ朝日はお越しでいらっしゃいますか？」と記者団に呼びかけた。挙手を求めたが、反応はなく「いない？受付にもいなかった？テレビ朝日がいないと会見始まらないんですけど…」と、会見場を見渡した。

　出席者の名簿にも目を通したが「本当にきょう、テレ朝いらっしゃらないんですか？あれだけお願いしたのに…残念だなあ。きょうもう、会見の中身が半分になりました」と不敵に笑った。

　石丸氏は14日、自身のＸ（旧ツイッター）で「会見は1時間を予定していますが、テレ朝とのやり取りだけで終わる可能性がある点にだけ各社はご注意下さい」「テレビ朝日には個別にメールを送りました」となどとつづった。

　都知事選後、石丸氏はテレビ朝日の情報番組「グッド！モーニング」に録画でインタビュー出演。放送後に「『石丸パワハラ気質』っていうのをテロップにそのまま載せてましたから」「僕はめちゃくちゃ怒り心頭」と、編集方針に異を唱えた。

　2024年12月17日のYouTubeチャンネル「ReHacQ-リハック-」に出演した際「『グッド！モーニング』のテレ朝、絶対に許さん」「新党の立ち上げに際して記者会見を開催します。その際に、テレ朝は個別的に集中して攻めます」と“激詰め”を予告していた。

　同月20日のＸでは「グッドモーニングのお陰で、地域政党の名前は『怒り新党』になりそうです」と、テレビ朝日でかつて放送していたバラエティ番組「マツコ＆有吉の怒り新党」をもじって、怒りをあらわにしていた。

　石丸氏は14日夜、Xで、テレビ朝日から「石丸様の発言の趣旨は視聴者に適切に伝わっていると考えております」「石丸様がパワハラを容認しているように受け取られかねないとのご指摘ですが、私どもはそのような意図をもって放送はしてはおりません」などとの釈明が届いたとし、報告した。

（よろず～ニュース・髙石 航平）