立花孝志氏 岸和田市長選は「最後の2馬力」「永野前市長への謝罪目的」街頭演説行わず 出馬正式表明
政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志党首(57)が20日、大阪府岸和田市内で会見し、同市長選(30日告示、4月6日投開票)への出馬を正式に表明した。
市議会から2度目の不信任決議を受け、2月17日に自動失職した永野耕平前市長(46)の“出直し選”となる同市長選に、立花氏はかねてから立候補する意向を示していた。
斎藤元彦知事(47)が再選した24年11月の兵庫県知事選では、自らの当選を目指さず、斎藤氏を応援する「2馬力選挙」を行った。「岸和田市長選に出ることによって、岸和田市全体の解説をするような形で行こうと思っています」と述べていた。
この日、立花氏は永野氏の応援が目的だとして「当選を目指さない。最後の2馬力選挙となる」とした。「僕も当初、永野市長は悪いことをしていると誤解していた。YouTubeを出して、消したくらい。(永野氏に)ご迷惑をおかけした謝罪目的。僕が誤解するくらいだから。岸和田市の問題の真実を訴えていく」と真意を説明した。
永野氏は性的関係をめぐり、不倫関係にあった府内の女性から提訴され、24年11月に解決金500万円を支払い和解。性加害については「性加害はないのに、あるように報道された」と、一貫して否定している。
立花氏は「報道で、出せないものがあるのは分かっている。今回の永野氏の問題で、出てこない(大阪)府議がいるので(報道の隙間を)埋めていこうと。報道するべきで、詳しく伝える」と、選挙戦での情報発信で「真相」を訴えるとした。
14日に都内で男にナタで切りつけられ、重傷を負った立花氏。岸和田市長選の選挙期間中、街頭演説は行わない予定だという。「初日はどっかの部屋を借りて、カメラを入れて第一声をインハウスでやるつもり。犯人は捕まっているが、単独犯かどうかわかっていない。SPでもつかない限り、演説は行いません」とし、警備が整った場所とSNSで選挙戦を展開する。
被害に遭った後、初めて公の場に現れた立花氏。「出血が止まっていないのと、神経が戻らないのか(切りつけられた)頭部の感覚がない」と後遺症は残る。
岸和田市長選の投開票日に告示される兵庫県伊丹市長選(4月13日投開票)への出馬意思も示していた立花氏だったが「獲りに行こうと思っていたが、外(選挙運動)に出られないので…」と方向転換し、参院選に照準を合わす考えだ。
同市長選には立花氏、無所属で出馬する永野氏の他、無所属新人の佐野英利氏(45)が立候補を表明している。
(よろず~ニュース・杉田 康人)
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