蘭寿とむ、アンドレア・シェニエを好演
宝塚歌劇団花組公演「愛と革命の詩」が16日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。オペラ「アンドレア・シェニエ」をもとにした作品で、トップスター蘭寿(らんじゅ)とむが実在の詩人アンドレア・シェニエを演じた。
「宝塚らしい大恋愛がやりたかった」という蘭寿の念願がかない、今回はフランス革命後の騒然としたパリを舞台に、没落した伯爵令嬢マッダレーナ(蘭乃はな)と、革命の闘志カルロ(明日海りお)との交差する愛を描いている。
蘭寿は詩人としての高潔さと、マッダレーナとの愛に生きる熱さを、ときにほとばしりそうになる色気を押し隠し、抑えた演技で好演。月組から組替えし、今回が花組生として初の大劇場となる2番手の明日海との静と動のバランスも取れている。またドイツ・ハンブルクバレエ団の大石裕香氏が振り付けを手掛けたのも話題。
併演は「Mr.Swing!」。東京公演は10月11日~11月17日。