宝塚新人公演 礼真琴がナポレオン熱演
宝塚歌劇団星組の新人公演「眠らない男ナポレオン‐愛と栄光の涯(はて)に‐」が21日、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で行われ、2度目の主演となった入団5年目の礼真琴(れい・まこと)が本役の柚希礼音(ゆずき・れおん)と遜色のないナポレオンを演じた。
礼と同期で95期生の妃海風(ひなみ・ふう)もまた、2度目の新人公演ヒロイン。妻のジョセフィーヌを感情豊かに演じ切った。
元サッカー日本代表の浅野哲也氏を父に持つ礼は、イケメンで次世代スターの呼び声が高い。歌唱力にさらなる磨きがかかり、客席を圧倒。終演後の会見では「ホッとしています」と重責からの開放感を正直に話した。
昨年6月、「ロミオとジュリエット」で初の新人公演主演。「前回のロミオと違ってナポレオンは男の中の男で」と、不安を隠せなかったが、上級生から「男らしさを無理に作ろうと思わなくてもお客様には伝わるよ」とアドバイスを受けた。男らしさを求めるあまり、声を低くしたり、試行錯誤の迷路にはまり込んでいた礼は「感情のままに芝居をしよう」とふっきれた。
演じきった充実感あふれる礼に客席からは惜しみない拍手が贈られたが、「東京公演に向けて課題はたくさん見つかった。柚希さんからたくさん学びたい」と前を向いていた。東京宝塚劇場の新人公演は2月27日。