凰稀かなめ 男役の美学貫きサヨナラ
宝塚歌劇団宙組トップスター・凰稀(おうき)かなめが15日、東京宝塚劇場で退団公演「白夜の誓い/PHOENIX」の千秋楽を迎えた。
昨年12月の本拠地・宝塚大劇場公演では異例の白い軍服姿によるあいさつでファンを驚かせたが、この日は男役の象徴である黒えんび服で最後のあいさつ。終演後の会見で「宝塚最後に『何を着よう』と思ったとき、男役の美学が詰まった黒えんびは着たかった」と心境を明かした。
公演を終えて「実感がわかない」という凰稀は、今後の活動は未定としつつ「ビックリ箱のような人間なので突然現れるかも」。“寿退社”については「はははは、全くありません。残念ながら」と笑い飛ばした。
劇場前でのサヨナラパレードでは、正装の緑のはかま姿。約8000人のファンから「15年間お疲れさまでした」と声が飛び、手を振りながら笑顔で劇場を後にした。