元南海の山内氏娘・暁千星、3度目主演
元プロ野球南海ホークス投手で最多勝のタイトルも獲得した山内和宏氏の次女で宝塚歌劇団月組の暁千星(あかつき・ちせい)が28日、宝塚歌劇団月組新人公演「NOBUNAGA〈信長〉-下天の夢-」で3度目の主演を果たした。
伸びやかな歌と舞台映えする容姿で、ファンを魅了した暁。だが「悔いの残る新公でした。ケアレスミスも多くて、今まで経験したことのないような緊張があって、沸き上がる感情がわき上がってこなかった」と悔しそうな表情。厳しい自己評価を下した。
これが3度目の新公主演。だが緊張の原因のひとつに「成長しなければという思いが強かったのも」と唇をかんだ。月組トップスターの龍真咲は今公演で退団する。「龍さんからは私の課題である芝居を教わりました。セリフの言外にはどんな意味があるのかと。最後までついていきます」と宣言した。
また1985年に他界した女優・夏目雅子さんの姪でプロゴルファー小達敏昭の娘、風間柚乃(かざま・ゆの)は黒人奴隷ながら信長の家臣に取り立てられた弥助を好演。伯母そっくりの美貌を黒塗りし、精悍な役作りで舞台を締めた。
元女優で実業家の君島十和子さんの長女・蘭世惠翔(らんぜ・けいと)は今年初舞台ながら、セリフのある役をもらうなど期待の星。本役とは違った役作りで、会場の笑いを誘うコメディエンヌぶり。舞台度胸の良さを見せた。