山本太郎 夏の参院選出馬を否定
東日本大震災以降、反原発活動を続けている俳優・山本太郎(38)が20日、都内で主演映画「秘愛」の公開初日舞台あいさつに登場し、夏の参院選への出馬を否定した。
昨年12月の衆院選で落選したものの、健闘した実績もあるだけに、参院選出馬を要請されていることも明かした上で、「今は(出馬は)ないですね」と明言した。
昨年の衆院選直後には「次の選挙までに全国行脚する。まだ半年以上ある」などと話し、事実上の出馬宣言とも受け取られていた。
山本は2011年に反原発活動を始めて以降は映画数本に出演したのみ。昨年7月に同作を撮影して以降は俳優としての仕事はないという。久しぶりの舞台あいさつとなったこの日は、野口照夫監督に「この時期にぼくをよく起用しましたね。ありがたいですよ」と感謝。
俳優としての活動について、「テレビ出演は無理やし、映画や舞台の話を頂いても、最後に『スポンサーが…』ってなる」と困難な状況は認識しているが、原発活動をやめるつもりはないという。
ただ、俳優魂が消えたわけではない。撮影を振り返り「やっぱり現場にいられるのは幸せ。こんな幸せな仕事をしてたのかとあらためて思いましたよ」と“本職”の喜びを思い出す一幕もあった。