タレント・みのもんた（６９）が２１日、東京・文化放送の冠番組「みのもんたのウィークエンドをつかまえろ」（土曜、後１・００）に出演した。１１日に窃盗未遂容疑で日本テレビ社員で次男の御法川雄斗容疑者（３１）が逮捕されて以来、初めて公共の電波に登場したが、２時間の放送中にはっきりとした謝罪の言葉を述べることはなかった。

　番組に復帰したみのの第一声はなんと「南無妙法蓮華経（なんみょうほうれんげきょう）」だった。

　お経を唱えた後で、前日に墓参りに行き、「世間を騒がしておりますと伝えた。私が何をやったわけではないんですが、身内のことなんでね」とリスナーに報告したが、謝罪めいた言葉はこれだけ。約２１分にわたって次男の事件についてコメントしたが、はっきりした謝罪の言葉はなかった。

　みのは事件後、ＴＢＳ系の報道番組「みのもんたの朝ズバッ！」「みのもんたのサタデーずばッと」への出演を自粛しているが、当初は「降りるつもりはないし、続行してもいいと思った」と明かした。自粛の要請があったのは、番組のプロデューサーから「あなたは報道の中立を守れるか？公明正大にできますか？」と聞かれ、「身内の肩を持ちたくなりますね」と答えた後だったという。事件の発覚に合わせて夏休みを取ったと言われたことにも「２回に分けて取っただけ」と反論した。

　事件発覚後に俳優・渡哲也（７１）から「何かあったら電話してこい」と夜中に電話があったことも明かし、「泣けたね。一年に１度か２度しか会わないのに」と感謝。俳優・梅沢富美男（６２）やタレント・高田純次（６６）からも激励の連絡があったという。みのは最後に、「今の心境は１００倍返しだ」と、超人気ドラマ「半沢直樹」の決めゼリフを引き合いに出し、意味深に語った。