韓国の５人組アイドルグループＫＡＲＡが８日、横浜アリーナで日本ツアー「ＫＡＲＡＳＩＡ」をスタートさせた。メンバーのニコル（２２）が来年１月に所属事務所と契約を終了することが発表され、グループからの脱退が報じられる中での初ステージ。５人は「たくさん心配をかけてしまってごめんなさい」と謝罪すると、騒動を封印するように息のあったステージを披露。ファン１万２０００人を盛り上げた。

　脱退騒動に揺れるギュリ（２５）、ハラ（２２）、ニコル、スンヨン（２５）、ジヨン（１９）の５人がそろってステージに立った。

　冒頭で騒動を謝罪した。５人が整列すると、ハラが「私たち、話さなきゃいけないことがありますよね」と切り出し、「たくさんの心配をかけてしまってごめんなさい。私たちＫＡＲＡがもっとすてきな姿を見せられるように頑張ります」と話すと、渦中のニコルは深々と頭を下げた。

　終盤では７日に誕生日を迎えたニコルをサプライズでお祝いした。大きなケーキに立ったロウソクを吹き消すと、「今回の誕生日はビックリしました。本当に皆さんのメッセージを聞いて感謝します」と満面の笑み。来年４月に契約満了を迎え、更新するか保留しているジヨンは「きょうを迎えられて幸せです」と笑顔を見せた。

　ライブでは騒動を封印するように、息のあったステージを見せた。ヒット曲「ジャンピン」や最新曲「サンキュー・サマーラブ」など２５曲を熱唱。関係者によれば「リハーサルからいつもと変わった様子はなかった」という。

　今月４日に所属事務所が、ニコルが来年１月以降に契約を結ぶ意志がないことを発表し、脱退を報じられた。しかし、ニコルは７日にツイッターで「事務所は離れても、グループには残りたい」とつぶやいた。日本の所属レコード会社のユニバーサルミュージックは「現在のところ、事態に進展はない」としている。