ほこ×たて打ち切り やらせ新たに3件
フジテレビは1日、不適切な演出で放送を自粛していたバラエティー番組「ほこ×たて」(日曜、後7・00)の打ち切りを発表した。同局によると、出演者から“やらせ告発”を受け調査した結果、不適切な演出が確認されたという。同局は出演者への謝罪や今後の番組編成など対応に追われている。3日から17日までは特番で対応するが、後番組は未定としている。
ガチンコ対決を目玉にしたフジの人気番組が、やらせ発覚で、あっけなくその幕を下ろした。
同局は「視聴者の皆さまの期待と信頼を裏切る行為が確認された以上、真剣勝負を標榜している番組の継続は不可能。皆さまの信頼を裏切る結果となってしまいましたことを深く反省し、心からおわび申し上げます」と謝罪した。
10月20日放送の無線操縦のボートなどを射撃する「ラジコンVSスナイパー」の企画で、収録した順番を入れ替えて放送するなど不適切な演出が確認された。
また、無線操縦の車をタカやサルが追い掛ける企画でも、サルの首に釣り糸をつけて車とつなげるなどし、「不適切な演出と、動物に対する配慮に欠けた撮影が行われていた」と非を認めた。
同番組を巡っては、先月20日に出演したラジコンカー世界王者の広坂正美氏(43)が、放送後の23日にインターネット上でやらせを暴露。同局が調査を進める中、新たに3件“やらせ”演出も発覚したというが、詳細については「出演者に迷惑がかかる」とした。
同局は1日、調査報告書をBPOに提出。再発防止へ対策委員会の設置し、外部の識者を招いた「コンプライアンス懇談会」も開くことを決めた。