朝日放送は板東英二の“植毛釈明”に納得
大阪・朝日放送(ABC)の脇阪聰史社長が21日、大阪市内で新春会見を開き、一昨年に約7500万円の申告漏れ騒動を起こし“休業状態”にあるタレント・板東英二の今後の番組起用に関して、支障がないとの見解を示した。
前日20日に吉本興業入りが正式発表された板東について問われた脇阪社長は「番組のジャンルにもよるが、現場のプロデューサーの判断。社のトップとしてダメということはない」と述べた。
昨年11月に板東は騒動後初めて会見を開き、所得隠し疑惑については否定したうえで、約20年前から行っていた植毛費用が「カツラと同じで経費で落ちると思っていた」などと釈明していた。
この釈明会見に対し、先日には大阪・毎日放送(MBS)の河内一友社長が「納得できる内容ではなかったと判断している」との認識を示していたが、この日、脇阪社長は「十分とは言えないが、納得しているととらえてもらって結構」と語った。
補足説明を行った松田安啓・取締役編成制作担当は、前日に現場で会議を行ったことを説明し「吉本興業に所属したことで何かが変わるものではないが、(板東の番組起用は)何ら支障はない」と説明した。
板東は12年12月に、個人事務所が国税当局から約7500万円の申告漏れを指摘される騒動を起こし、その後、事情説明を一切行わず、計8本のレギュラー番組が降板や放送休止となり“無職状態”に。ABCも朝の情報番組「おはよう朝日です」を降板したが、この日、同局は「通常のレギュラー入れ替えだった」との立場を強調した。