徹子が浅香光代の隠し子問題を直撃
剣劇女優の浅香光代(85)が14日、テレビ朝日系「徹子の部屋」に出演し、司会の黒柳徹子(80)が冒頭、「今日はちょっと折り入ったお話をうかがいます」と断って、話題は政治家との間にもうけた2人の“隠し子”のことに及んだ。
浅香は子どもたちの存在を座員や弟子にも隠してきたという。自宅の前の家に住ませ、乳母を2人ずつ付けて育てさせた。
子どもたちには「お母さん」と呼ばせず「先生」と呼ばせた。また浅香も名前を口にすることはなく「坊ちゃん」というふうにしか呼ばなかった。
すべては芝居のためだった。「だって、私に男がいて、子どももいると分かったらお客さんが入らなくなっちゃう」という座長としての義務感が子どもを遠ざけさせた。
「お客さんの子を抱いたことはあっても、自分の子を抱いたことは一度もありません」という浅香はしかし「テレビや芝居で『お母さん』って台詞を聞くと、胸が痛くなりました」と、母としての子への思いを持っていなかったわけではなかった。
浅香は1月22日に発売された雑誌「婦人公論」で不倫関係にあった約30歳年上の大物政治家との間に2人の男児をもうけたことを明かした。政治家の名前は明かさなかった。
そしてこの日の番組では、名前は明かさないながらその政治家についても語った。
浅香が「2号はいや」と結婚にこだわったところ、奥さんから「私は別れるからうちの主人と一緒になってください」と言われ、逆に浅香の方から「私はしがない役者ですから」と身を引いたという。
その上で、「私はちゃんとした人と結婚します」と、行きがかり上、酒場でなじみだったヨシダさんに求婚し、結婚してしまった。
また浅香はこの日、1992年に結婚式を挙げて22年連れ添っているコメディアンの世志凡太(79)とは「いつ別れるか分からないから」入籍せず過ごしてきたことも明かした。
“隠し子”たちにはずっと、父親は実業家で飛行機が落ちて死んだと説明してきた。4年前、60歳を超えた長男から父親について尋ねられ、総理になれそうだったけどなれなかった政治家であることを打ち明けたという。
2児はもう長男が61歳で保険関係の会社に勤め、次男は59歳でテレビ関係の仕事に就いている。その次男の昭次さんが、浅香について書いた手紙が番組中で紹介された。
【次男・昭次さんの手紙】
「私は女剣劇役者浅香光代の隠し子として育ちましたが、寂しいと思ったことは一つもありませんでした。
物心がついた時から父も母も暮らしの中にいませんでしたので、それが当たり前だと思っていました。
お手伝いさんに世話をしてもらいながら、兄と2人で生活をしていました。お金がなくなると兄は母の家に出向いて生活費を受け取る、そんな日々でした。
幼い日から私の身についていたのは浅香光代という大きな名前に傷をつけてはいけないということ、後ろに手が回るようなことをしてはいけない、それだけは守ってきました。
母は芸を磨きながら座員の生活を守るために必死で働きました。母の誠実な姿を見ているからこそ、私はひねくれもせず、ここまできたのだと思います。
人に気を使うばかりの人生を過ごした先生、これからは自分のためだけに好きに生きて下さい」
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長男の娘が結婚した際、浅香は祖母とは名乗らず「小さいころからその娘を知っている」という建前で結婚式に出席した。スピーチを求められたので代わりに踊りを披露したが、踊りながらこぼれる涙を必死で隠したという。