佐村河内氏 手話通訳介さず直接会話
ゴーストライターに代作させていたことが発覚して騒動になっている作曲家の佐村河内守氏(50)が7日、都内で会見した。
会見での最重要確認事項は、「耳が聞こえない作曲者」として名声を得るも、3年前から回復傾向にあったという聴力だった。
佐村河内氏は、障害者手帳を交付していた横浜市からの要請で受けた再検査の結果を公開。音が脳へ伝わる過程で起こる「感音性難聴」の診断で、聴力は右耳が48・8デシベル、左耳が51・3デシベル。一般的には40~60デシベルが中度の難聴で、会話が何とか聞き取れるレベルとされ、100デシベル以上が聾(ろう)とされる。
結果には「聴覚障害に該当しない」とも記されており、佐村河内氏は「障害者手帳は検査の結果、返納いたしました。障害者年金は1度も受け取っておりません」と説明した。
報道陣の「私の声は聞こえますか?」という質問には「音はかすかに聞こえています。耳に栓をしてる感じで。音がゆがんで聞こえる状態」と返答。しかし筆跡確認を求められた際、紙を手渡してきた相手と手話通訳を介さず直接会話した。
聴力について厳しく追及され続けた佐村河内氏。質問者に即反論しようとして「まだ手話通訳が終わってませんよ」と指摘され「はぁ?」といら立つ場面も。不自由なく聞こえているように映るシーンが度々あり、ナゾは残ったままだ。