塩村都議「産めないのか」発言者究明を
みんなの党TOKYOの塩村文夏都議(35)に対して、都議会で発言された“セクハラやじ問題”は、「早く結婚した方がいい」とやじを飛ばした自民党・鈴木章浩都議(51)の謝罪から一夜明けた24日も波紋を広げ続けた。塩村都議はこの日、日本外国特派員協会で会見。「産めないのか」などとやじった、特定されていない発言者の究明を訴えた。また、安倍晋三首相は自民党総裁として、みんなの党の浅尾慶一郎代表に謝罪。政界からも批判が相次いだ。
塩村都議は日本外国特派員協会での会見で、「発言したのは1人だけではない。再発防止のため名乗り出てほしい」と訴えた。23日に鈴木章浩都議から謝罪を受けたが、それ以外の「まずは自分が産めよ」「産めないのか」「子供もいないのに」というやじの発言者は不明。真相究明をあらためて求めた。
塩村都議は、都議会の対応を「問題を大きくしたくないんだと感じた」と指摘。「議員になって1年になるが、女性議員は少なく、働きにくい。男性のスタンダードで(物事が)進んでいる」と男性優位の体質を批判した。
外国メディアの関心は高く「女性がどう扱われているのか反映しているのかもしれない」(フランス人記者)、「こんな差別的発言は経験があるのか」(ドイツの記者)などの質問も。
塩村都議は「公式の場でこのようなことがあったのは初めて」とし、名誉毀損(きそん)など法的対応については「排除はしないが、最終手段と思っている」と述べるにとどまった。考えの古い男性に訴えたいことがあるかと問われると「専業主婦や結婚をせずに働く女性もいる。いろいろな働き方、生き方があるのでそこは認めていただきたい」と力を込めた。
塩村都議所属のみんなの党の会派は、やじ発言者を声紋分析で特定するため音源を精査する意向だ。