どぶろっく江口 ラジオ番組で生謝罪
警視庁生活環境課は4日、特定外来生物のカミツキガメを無許可で飼育したとして、お笑いコンビ「どぶろっく」の江口直人(36)を外来種被害防止法違反の疑いで書類送検した。カメが自宅マンション9階から転落。通行人が「カメが空から降ってきた」と交番に届け出て無許可飼育が発覚した。江口は所属事務所を通じて謝罪コメントを発表。夜には文化放送の番組に生出演して生謝罪した。
大雨の降る6月13日午後4時30分ごろ。江口が仕事のため家を空けている間に、東京都世田谷区の自宅マンション9階から体長約27センチ、重さ約5キロの大型カメが落下した。約13年前に都内のペットショップで購入したカミツキガメだった。
江口は6月上旬に現在のマンションに引っ越し、ベランダで直径1メートルほどのタライに入れて飼育していたという。カメはタライを脱走して鉄柵の隙間から転落。1階にある店舗の日よけを突き破り、甲羅が割れるほどの衝撃で地面に落ちた。
仕事先で事態を把握した江口は自ら警察に連絡し、翌14日に出頭。7月1日まで数回にわたって取り調べを受けていたという。
自身の歌ネタにするなら♪もしかしてだけど~、大事件になってたかもしれないんじゃないの~、といったところか。とはいえ、ネタにして笑えない事態に、江口は直筆の署名入りで報道各社にFAXし、謝罪した。
「転落したカメが通行中の方や住民の方々にあたって大惨事にならなかったのが、せめてもの救いだと感じておりました。大勢のみなさまにご迷惑をおかけいたし、大変申し訳ございませんでした」
カミツキガメは05年に特定外来生物に指定されており、法律的にもアウト。江口は書類送検された。所属事務所によると、カメは証拠品として押収され、再会は果たせていない。あらためて許可を取り、飼育を継続することはないという。
夜には文化放送のラジオ番組「スパカン!」にゲスト出演。江口は平謝りしながら「こんな状況で呼んでいただいて、ありがとうございました」と恐縮するばかりだった。