NHK会長「まずい」小保方氏へ謝罪
NHKの籾井勝人会長(71)が28日、都内でデイリースポーツなどのインタビューに応じ、同局の報道スタッフが今月23日に、理化学研究所・小保方晴子研究ユニットリーダー(30)に対し強引な追跡取材を行い、右肘筋挫傷など全治2週間のけがを負わせたことに「誠に申し訳ないと思っております」と謝罪した。また、女子トイレの中まで追いかけるなどの強引な取材方法を取ったことにも触れ「まったくもって論外。ああいう取材体制はまずい。無理な取材は自重しなければいけない」との見解を示した。
また、会長就任から半年を経過した現在の心境も語った。就任会見では、慰安婦問題や政治的中立性をめぐる発言が問題視されたが、同会長は「想像がつかないことばかり起こったが、70歳を超え新しい世界で、新しい経験をさせていただいたことは、男冥利(みょうり)に尽きる」と前向きに話した。
NHKと政治との関係には「何ら心配ない。放送法に書いてある公平公正、表現の自由、不偏不党を実行する。心配ご無用」と繰り返し、「安倍さん(首相)とは、これまで直接会ったことはない。なぜ政権に近いと言われるのか不思議」と弁明した。