BPO提訴された藤井教授が番組休演
大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)から、テレビ番組を政治利用しているとして、放送倫理・番組向上機構(BPO)に提訴された、内閣官房参与で京都大大学院教授の藤井聡氏(47)が17日、レギュラー出演するABCの生番組「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(関西ローカル/土曜、前9・30)を休演した。
番組冒頭、司会の東野幸治が「今週は藤井先生は諸般の事情で、お休みでございます。申し訳ございません」と説明した。
大阪維新は16日に、藤井氏が、11月の大阪W選挙の反維新勢力の候補予定者や、大阪自民幹部に宛てたとされるメールを公開。その文面には、藤井氏が「陰から」応援するとして、別にレギュラーを務めるABCのニュース番組で、当初準備されていたW選関連の報道に使用するパネル文面を、自民優位に働くよう、スタッフに作り替えさせたとの記載がある。
大阪維新のBPOへの申立書は、藤井氏を起用するABC番組に対し、テレビの政治的中立性に反する、放送法4条違反だと訴えている。また、大阪維新は当該メールは信頼できる人物から入手したとする一方で「裏付け調査にも限界がある」として、BPOに調査を求めている。