“税金”が闇カジノに流出なら罪は重い

 バドミントン男子シングルスでリオデジャネイロ五輪の金メダル候補と見られていた世界ランク2位の桃田賢斗(21)と、12年ロンドン五輪代表の田児賢一(26)=ともにNTT東日本=が、東京・錦糸町の違法カジノ店で賭博をしていたことが7日、分かった。店側の6人が逮捕されており、反社会的勢力とのつながりもあった。五輪出場権獲得が確実な状況だった桃田のリオ出場は絶望的となった。両選手は8日に記者会見する。

 五輪スポーツのトップ選手は、他のプロスポーツ選手以上にお金の問題には細心の注意を払わなければいけない。なぜなら、その強化には国から多額の補助金が使われているからだ。

 海外渡航費や、国内外での合宿費などさまざまな費用が、JOCやスポーツ振興くじ(toto)を管轄する日本スポーツ振興センター(JSC)、各競技団体などからの強化費でまかなわれている。桃田は多い時で年間90万円、田児は240万円の助成金をJSCから受け取っていた。

 今回、闇カジノで賭博を行った2人は、一般感覚からはかなり外れた金額で賭けを行っていたという。銭谷専務理事はバドミントンの大会賞金について「高騰はしてきているが、テニスと比べれば2ケタは違う」と、話す。いわば“税金”といえるお金が回り回った形で、反社会的勢力へと流れていたとすれば、その罪は重い。

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