笠原元選手電話でハンディ伝えられてた
巨人の野球賭博問題で、巨人に契約を解除された笠原将生元選手(25)が、携帯電話で賭博のレートとなる「ハンディ」を伝えられ、手渡しや金融機関の口座を介し賭けの精算をしていたことが23日までに分かった。
チーム内に賭け事の習慣があり「その延長で野球賭博に手を出した」と説明。警視庁組織犯罪対策4課の任意聴取にも同様に賭博への関与を認めているという。
同課は携帯電話の通信記録や金融機関の口座の記録などと照合して裏付けを進め、賭博容疑で立件できるか捜査する。賭博を主催する胴元など背後関係も調べている。
笠原元選手は「巨人の歴史に泥を塗り、関係者に迷惑を掛け、申し訳ない」と謝罪した上で「できればまた野球がしたい」と話した。
野球賭博は、各試合に付けられるハンディでゲーム性が高まる。胴元側が設定するとされ、例えばハンディ1の付いたチームは1点差で負けても引き分け、2点差で初めて負け扱いとなる。
笠原元選手によると、日本野球機構(NPB)が野球賭博常習者と認定した大学院生や飲食店経営者から携帯電話のメールや通話でハンディを聞き、勝敗を予想。「飲食店経営者は手渡し、大学院生とは手渡しや口座で精算していた」という。
また笠原元選手が巨人に入団した2009年当時から、寮でのマージャンやロッカールームでのトランプなど、チーム内で賭け事が行われ、「一勝負で10万円が動くこともあった」と説明した。
NPBなどによると、笠原元選手は14~15年、自身で野球賭博をしたほか、福田聡志元選手(32)に大学院生を紹介し、松本竜也元選手(22)と高木京介元選手(26)の賭けを仲介していた。
NPBは全容解明のため、今月6~25日の期間限定で、野球賭博への関与を自主申告した場合に処分を軽減する特別措置を実施している。笠原元投手は「他に野球賭博をしている選手は分からない」としている。