野々村被告に求刑3年…検察側「悪質」

 政務活動費913万円をだまし取ったとして、詐欺罪などに問われた“号泣元県議”こと元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)の論告求刑公判が25日午前、神戸地裁で開かれ、検察側は懲役3年を求刑した。

 この日の法廷で検察側は、野々村被告が詐取したとされる913万円に関して「多額で過去に詐取した事例は見当たらない」「私腹を肥やそうとする悪質な犯行」と述べた。

 議員時代の3年間に収支報告書に計上した344回に及ぶ不自然な日帰り出張に関しては「裏付ける資料が全くない」として「実現不能」「カラ出張」と断じた。

 「議員初年度から早くも大胆不敵に実行し、2年目には額が2倍になった」と指摘。議会事務局から使途明示を求められると、以降は、出張先の名目を、県外から県内の遠隔地に変更したとして「狡猾で悪質」とも。

 また領収証を切り貼りなどで改ざんしたことなども列挙し「議員の倫理観、良心に基づく政務活動費制度の盲点を狡猾に把握。手引きを熟読し、領収書不要の支払い証明書や、領収書のコピーでも構わないルールを逆手にとった」と述べた。

 公判中に、野々村被告が「記憶にない」を連発したことには「何の医学的根拠も説明もない」「捜査に関することは詳細に覚えており、著しい偏りがある」と疑問視し「反省がみてとれない」と断じた。

 これらを踏まえ「懲役3年が相当」と求刑した。

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