貴闘力2日で2500万円負けた…転落人生
元関脇の貴闘力(48)が12日、カンテレのバラエティー番組「お笑いワイドショー マルコポロリ!」に出演し、ギャンブルにはまってついには違法賭博に手を伸ばして約5億円を失い、相撲界から追放された転落人生を振り返った。海外巡業でオーストラリアに訪れた際、カジノに夢中になって2日で2500万円を負けた秘話などを明かし、ギャンブル依存の恐怖を訴えた。
貴闘力は現役力士時代の秘話を披露。化粧まわしをあつらえるために350万円を知人に預けたところ、持ち逃げされてしまったことを明かした。二子山親方にサラ金で借金して、あつらえる考えを伝えると「ボコボコにされた」という。親方はお金に非常に厳しく、部屋の方針としてギャンブル禁止だった。
貴闘力は「やっとれるか!」と思い、相撲をやめようとの考えがよぎったが、残っていた10万円で大井競馬場に行って一勝負。400万円を獲得した。貴闘力は「神様がいたんでしょうね」と振り返った。
海外巡業でオーストラリアを訪れた際は、実質カジノが目当てだったという。日本から1300万円を持参したものの初日で全額失った。翌日、周囲から集めて総額1200万円を借金。これも1日で負けた。2日で2500万円も負けたことに、「死ぬしかない」と思いながらも付き人が持っていた5万円を強引に借りた。それを元でにカジノで勝負。8000万円も勝った。貴闘力は「自分だけは特別」と思い込むようになり、さらなる深みに落ちることになった。
引退後もギャンブルをやめることはできず、義父だった大鵬親方がふくれあがった借金を肩代わりしてくれた。やめることが条件だった。しかし、ギャンブル仲間から「100円くらい、いいやん」と誘われ、ついには違法な野球賭博に手を染めるまでに。2010年週刊誌報道で発覚。相撲協会を解雇され、離婚。大鵬親方からも絶縁され、相撲界を追放。何もかもを失った。
MCの東野幸治から「ちょっとくらいっていうのが怖いですか?」と聞かれ、貴闘力は「怖いですね」と返答。テレビ番組に出演して「ギャンブルはしないって言うようにしている」と自分自身にカセをかけていることを告白した。