漫画「あさりちゃん」にパクリ疑惑?
「あさりちゃん」で知られる漫画家の室山まゆみ氏が21日放送のテレビ朝日系「中居正広のミになる図書館」(火曜、後11・15)に出演し、「サザエさん」のパクリ疑惑について語った。
作者の「室山まゆみ」は姉のまゆみ氏と妹まりこ氏の室山姉妹2人。当初は「ゆみまりこ」というペンネームを希望したが、当時の編集者に却下され、姉の名前がそのまま漫画家名になった。デビューの2年後に「あさりちゃん」の連載が「小学二年生」で開始した。
主人公は勉強嫌いだがスポーツ大好きな小学4年生のあさりちゃん。姉のタタミ、父のイワシ、母のさんごら家族や友人とドタバタ劇を繰り広げるギャグ漫画だ。順調にヒットしたが、家族が磯の名前に由来(姉はイシダタミガイから)することから“『サザエさん』のパクリ疑惑”が持ち上がったという。
「あるとき『真似たんですか?』という手紙が来たんです」とまりこ氏。「何となく海の名前にしちゃったんです」と意識したわけでなく、インスピレーションであったことを明かした。だが「『お前はサザエさんのぱくりか!』って手紙が」と苦笑い。実際に手元に届いたのは1、2通。だが「編集部で気にして止めてくれてたかも。あの繊細な2人が落ち込むかもって」と振り返った。
「あさりちゃん」は1978年にスタートし、2014年に終了するまで、「小学二年生」で36年に渡り連載された同作。コミックは全100巻で、2800万部を超える大ヒットとなった。さらに「2人組による1コミックシリーズ最多発行巻数(女性作家」でギネス認定もされている。
連載終了後はSF作品を描きたかったが「図書館に行って本を読んだら30分で眠くなった」ため断念。現在は「あさりちゃん 5年2組」を執筆、7月にコミックが発売される。