TBS不適切演出 顔相鑑定士に謝罪
TBSが顔相鑑定士、顔研究家、顔面評論家の池袋絵意知氏に謝罪していたことが27日、分かった。池袋氏は22日に自身の公式ブログで、19日に放送された同局系「珍種目No.1は誰だ!?ピラミッド・ダービー」(日曜、後7・56)に出演した際、ねつ造があったとし、その詳細を記していた。TBSはこの日、デイリースポーツの取材に「行き過ぎた編集があった」と、不適切な演出を認めた。
池袋氏のブログによると、19日の回は双子を見極める内容で、池袋氏ら4人が対戦。4回戦まで行われ、池袋氏も4回戦まで参加した。ところが放送では3回戦と4回戦が入れ替えられて池袋氏は3回戦で脱落したように編集され、4回戦(実際の3回戦)での池袋氏の姿はCGで消去されていた、という。
“脱落”したことにされた池袋氏は「怒り、悔しさ、あまりのことに食べ物も喉を通らない。嘔吐(おうと)が止まらない」とショックを明かし、「単なるテレビの捏造(ねつぞう)問題ではなく、マスメディアによる虐待(モラルハラスメント)です。犯罪です」「法的措置も辞さず」「巨大なテレビ局による弱いものイジメ」「名誉・人権を侵害された」と訴えている。
TBSはこの日、デイリースポーツの取材に「演出の一環のつもりでしたが、本人にご説明、ご了解を得ることなく、画像を加工し、脱落(したように)して姿を消すなど、行き過ぎた編集がありました。既に池袋氏にはおわびしております」と説明。
ねつ造ではなく、あくまで「行き過ぎた編集」としたが、画像を加工したこと、出題の順番を変えたことは認めている。結果として、実際の収録内容と放送された内容は異なっていたことになる。
池袋氏には担当プロデューサーが26日に会って謝罪。「番組ホームページなどで今後、おわびすることも検討していく」という。